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初秋〜秋の山野草 ユーパリミセバヤ(ユウバリミセバヤ) 3号(9cmポット) 【日本の多肉植物】【野草系好日性和の宿根草】【耐寒性・耐暑性宿根草】【耐寒性冬期落葉性の和の宿根草】
通常価格:¥ 770 税込
¥ 550 税込
加算ポイント:10pt
商品コード: SYCS-172
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【ユーパリミセバヤ 解説】
1.ユーパリミセバヤに関しては解説書も無く、ネット上での情報に依らざるを得ないのが近年の実態であったかと思います。
2.そしてユーパリミセバヤを含むカラフトミセバヤといわれる一群の流通はまったくもって未知の世界に足をふみ込んだ長いトンネルともいえるものでした。
3.弊園にて最近ユーパリミセバヤと思われるものを大量に入手し、販売いたしましたが、結果としてカラフトミセバヤ群であったことです。よく観察しますと狭議のカラフトミセバヤ、ユーパリミセバヤ、そして多分ヒメミセバヤで
あろうと思われる自然の無選別であったのです。おそらくは野生の採取品がその状態のまま長らく増殖されていたものと考えられます。いずれにしましても販売した当時のお客様へは御迷惑をおかけいたしましたことお詫び申し上げます。そしてなぜ誤りが生じたかといいますと、やはり開花時見分けがつかなかったことと、ほとんどがユーパリミセバヤであって一部にカラフトミセバヤ、極くわずかにヒメミセバヤが混入しておりました。ユーパリミセバヤというのは 種と思われていましたが、現実にはアポイミヤバヤ程でないにしろ、かなり量的にあったものと思われます。
4.その前後やはり無選別と思われる増殖品、或はカラフトミセバヤといわれる個体等様々な
形で入手、観察してきました。そしてようやく平成28年8月30日、ユーパリミセバヤの分類には
迷うに迷ったのですが、再販にこぎつけました。その間北海道大学に保管されていました野坂士郎博士の資料も入手、弊園のカラフトミセバヤと照合してまいりました。ところが弊園のユーパリミセバヤと思われる個体をカラフトミセバヤ無選別の中から選別しますとどれもこれもよく花をつけるものばかりでした。従来ユーパリミセバヤとして正しく販売されている個体を育てますと当京都では「花が見られない」或は「咲いてもわずかな輪数」しか見られない特徴の個体でした。従来夕張岳固有種のようにいわれそれがそうなのだと思い込んでおりましたが、そうでは無く
より広く分布し、個体変異もそれに準じて見られ、花がよく咲く個体も相当数見られるのではと考えるのが弊園の現在の考えるところです。現在カラフトミセバヤを研究する学者もおられず、夕張岳にも入山ができない状態の中で
最終的な判断は不可能に近く、今後の解決に期待するところです。
5.そして最終的にはユーパリミセバヤと判定した個体は冬至芽(越冬芽)にありました。
野坂士郎博士は現地調査は冬に行なうことは不可能であり夏の期間に入山されたことと存じますが、どのように判断されたのか、今後も引き続き観察したいと思います。狭義のカラフトミセバヤと思われる個体は現在弊園では大葉カラフトミセバヤとして販売しておりますが、この大葉カラフトミセバヤと比較しましても冬至芽が群生していることです。そしてその群生している冬至芽が春を迎え、ロゼット状態から抽台つまり成長しますとやはり新芽は株立のようになるのです。ネット上でユーパリミセバヤを検索しますとそのようになった画像が見られるのもそのような理由からでは思われます。
6.ユーパリミセバヤの開花期に大葉カラフトミセバヤと個体差を比較しますと、やはり小葉性のユーパリミヤバヤの草姿は低く、より小型のミセバヤであることが野坂士郎博士のデータを裏づけられるものであることがわかります。
7.そのようなことで現在弊園では花のよく咲くといいますが咲きやすい系統のユーパリミセバヤを販売に供しておりますので楽しみに育てて下さい。
ユーパリミセバヤの解説は品種等の紹介 「多肉植物の種類について(カラフトミセバヤ)」に別途解説しております。
【培養土】
1.日本産のムラサキベンケイ属であるミセバヤは、本邦産であるだけに、山野草的取り扱いでよく育つかと思います。
2.多肉植物であり、排水の良い岩場に自生が見られるところから、荒い土が最適かと思われます。
弊園オリジナル「多肉植物の土」2号が、弊園でも使用しており向いているかと思います。
【肥料】
1.冬期、或は春に植替えする植物です。
そして初秋に咲く植物でもあります。
2.弊園販売の山野草用長期化成肥料、多肉植物用長期化成肥料が向いているかと思います。
何しろ、春1回施肥すれば秋まで肥効があるすぐれものです。