写真を使った園主の日記です。

2018年2月4日 京楽焼植木鉢販売 愛楽園製 錦鉢が入荷。

2018.02.19

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長生蘭といわれる石斛の斑入り園芸種を観賞するに使用する長生蘭鉢です。昔は3号だけだったのですが、近年は栽培技術の進歩にて3.3号、3.5号もできております。
この鉢の文様は伝統的な唐草文様に中心に七宝文様がが描かれています。
こちらも長生蘭鉢です。紅白の梅が描かれており、白胴の中つまり雪の中に咲く梅をイメージして作られた鉢ではと思います。季節は今ですねぇ。
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富貴蘭といわれる風蘭の斑入り園芸種を観賞するに使用する富貴蘭鉢です。大きさは3.5号です。図柄は富士山に白鶴が描かれ、おめでたい図柄になっているかと考えられます。 四海の波に白鶴文様。「四海波」は謡曲「高砂」の一節にあり、一番めでたい祝言の部分とされています。これらの文様はおめでたい文様と考えられます。
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江戸時代に流行したオモト「万年青」と書きますが、その万年青を観賞する鉢として作られています。
図柄は「富嶽三十六景」の内「神奈川沖浪裏」です。北斎の名を世界にの北斎とならしめた有名な図柄です。そしてこの鉢には「鋏跡」があります。
つまりこの鉢、黒鉢は戦前かもしくは昭和20年代から30年代に炭火で焼かれた、いわゆる加茂真黒石を使って焼かれた伝統的な楽鉢です。そして絵は後絵付となります。きっと古い鉢がどこかの古い趣味家の棚から出てきたのでしょう?
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同じく万年青錦鉢3.5号です。
北斎「富嶽三十六景」の内「凱風快晴」通称「赤富士」と呼ばれる有名な図です。錦鉢作家亘氏が描きたいと以前から願っておられた図版かと思われます。
この錦鉢の元である黒鉢もやはり加茂真黒石を使った今は京都でしか見ることのできない技法で焼かれています。

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