2018年7月24日 京楽焼植木鉢販売 楽焼作家川嵜貴生氏作品展を鑑賞。於 京都陶磁器会館
黒楽茶碗。桃山時代から受け継がれてきた技法です。少し焼き方に変化を持たせておられます。我々京楽焼植木鉢を販売しておりますが、植木鉢ひとつにもこの伝統的技術が生かされています。 | 楽焼の家元楽家が代々焼かれてきた中に獅子の香炉があります。その獅子の香炉を現代的に焼かれたものかと。 |
京焼の伝統的技法、金彩です。黒楽茶碗に絞り出しの技法、現代的にいうのならばレリーフでしょうか。江戸時代の楽焼植木鉢は(当時は京都で焼かれていたのですが)、このような技法で諸大名をはじめ公家、大商人の方々の趣味を満足させるに足る品を焼かれていたのです。それが好事家の間で受け継がれ、現代も見ることができます。川嵜氏は近年まで和楽さん、昔で言うなら短冊屋にて長年修行され、その間万年青鉢の京楽植木鉢を数々作られた経験の持ち主です。 | 赤楽茶碗。伝統的に黒楽に対し焼かれてきた歴史があります。黒楽の釉薬はその昔京都加茂川に産する加茂黒といわれる黒石を原料に焼かれた焼き物です。赤楽焼の原料はといいますとなかなか複雑。鉛であったり黄土であったり、この複雑な工程を化学も何もない時代、楽家の先祖はどのようにして発見されたのか、茶碗1つにしても歴史を感じます。 |