2022年11月4日 信楽焼 八十八景(7) 「上下掛け分け」の食器 (於:第27回 信楽セラミック•アート•マーケット in 陶芸の森 2022)
信楽焼 八十八景(7)
「上下掛け分け」の食器
(於:第27回 信楽セラミック•アート•マーケット in 陶芸の森 2022)
ショップ ヤマヒサ陶芸さん
いわゆる作家市!
今秋も楽しみに!
日頃見ること無い食器!
会場内を物色!
目に止まったのは?
上下掛け分けの食器!
コーヒーカップ
茶碗
ビールカップ等
もちろん電気窯!
工房 ヤマヒサ陶芸さん
.
伝統に息づく技法 上下掛け分け!
信楽焼の長い歴史の穴窯。
無釉の焼き締めの、穴窯焼成に見られる「焦げ」
焦げには必ずと言って良いほどビードロが表現されます。
焦げとビードロをモチーフにした作品は、
釉薬の開発と共に「掛け分け」のデザインへ!
古くは茶陶の世界に見られるのでした。
そして現代、食器にその姿を表すのでした。
当方の本職は園芸!
関連の物販に信楽焼植木鉢。
その植木鉢にも、上下掛け分けの技法を取り入れた、作品がたくさん見られます。
信楽焼粘土は蛙目粘土!
「火色」「ビードロ」「焦げ」の自然釉に、
それまでの日常雑器から芸術の世界へと昇華させたのは、桃山期の茶人達!
金に糸目をつけなかった豪商の人々でした。
茶人の人々は最高の芸術家でもありましたから、その求める茶陶も最高のもの!
蛙目粘土と薪窯の出会いが、茶陶の世界と繋がり、
信楽焼の陶工達の芸術性をいやが上にも高めるのでした!
今日、多彩な釉薬を使用してのシンプルデザインのヤマヒサ陶芸の食器。
それであっても、蛙目粘土と焦げの味をかもしだすモチーフに、
賛をお送りしたいと思います♪
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投稿日 2022.12.20
撮影日 2022.11.4
追加 2022.12.22
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