写真を使った園主の日記です。

2022年10月20日 信楽焼 八景(3) 雲居窯 信楽焼伝統工芸士 藤本 秀作 焼き締め 花入れ

2022.11.13

2022年10月20日 信楽焼 八景(3) 雲居窯 信楽焼伝統工芸士 藤本 秀作 焼き締め 花入れ はコメントを受け付けていません

 

信楽焼 八景(3)

雲居窯

信楽焼伝統工芸士 藤本 秀作

焼き締め 花入れ

 

 

この花入れを手にしたのは本年春の陶芸の森での作家市。

テント村の中で目に止まったのはこの花入れでした。

穴窯焼成の傑作。

それは火色、ビードロそして焦げと三位一体となって焼かれた作品だっのです。

 

火色とビードロが何故一つの作品に表現できるのか?
穴窯にはそのような特性を持っているのでしょうか?

 

そのようなクセを利用して、焼き物作りをされている藤本氏の表現力を見る一品です。

 

なんと言っても鉄分を多く含んだ酸化焼成の火色に還元焼成に見る自然釉、

つまりビードロですね。

そのビードロも流れ出し「トンボの目」と言われる溜まりに止まっているところです。

究極の還元色とも言える緑色が素晴らしい!

 

そして底辺当たりには焦げが熾火によって焼成されています。

信楽焼の穴窯は鎌倉時代にまでその歴史が遡ることが遺跡からわかるようです。

その穴窯が脚光を浴びたのは茶陶の世界。
頃は秀吉、利休の時代。

 

鎌倉時代に禅文化と共に闘茶スタイルが入り、その行くところの文化は信長好み

の中国伝来の天目茶碗だったのでは?

 

その一方侘び茶が生まれ、

そこに「わび、さび」を表現する信楽焼の茶陶が好まれることに。

とりわけ火色、自然釉、焦げの三位一体は、その頃には賞翫されていたことを考えますと、

何百年の間、信楽焼の陶工は絶えまず作陶し続けてきたことの歴史てもありました。

 

 

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