写真を使った園主の日記です。

2023年1月18日 椿の花 早咲き椿(46) 『有楽(太郎冠者)』その(1) -日本の文化を支えて来た椿の花-

2023.01.20

2023年1月18日 椿の花 早咲き椿(46) 『有楽(太郎冠者)』その(1) -日本の文化を支えて来た椿の花- はコメントを受け付けていません

 

 

日本の文化を支えた 椿の花 早咲き椿(46)

 

『有楽(太郎冠者)』その(1)

 

 

 

 

 

元祖ワビスケツバキ! 頃は室町時代かと?

その後、織田信長の実弟、茶人でもあった織田有楽斎が好んだことにより、当京都では有楽と!

 

解説は幾度となくして来ましたが、再度!

 

 

そしていよいよ本題編!

 

近年のDNA鑑定により、中国のピタールツバキとヤブツバキとの種間交配種であることが判明しました!

有楽椿の花色はピタールツバキからの遺伝と考えられます!

当時画期的な色合いで、始めて見た貴人の人々は驚き持って鑑賞されたのでは!

 

来歴はどの解説も為されていませんが、当方は中国よりと!

それはピタールツバキが、唐椿と違い日本に定着しなかったことが最大の要因!
中国で交配された有楽椿が、我が国へ輸入されたと考える事がつじつまがあってくるのです!

 

室町時代、中国からの輸入品は書画、陶磁器、青銅器、工芸品等、今でいう国宝級の文化財!

日明貿易は室町幕府のいわば直営!
勘合貿易ということは習ったはず!

 

幕府が唐物奉行を置き、唐物と言われたそれら輸入文化財の飾り方を伝えたのです。
秘伝書「君台観左右帳記」です。

 

「床の間」が始めて誕生したのですが、そこには唐物の輸入工芸品、書画等が飾られました。

 

言い換えれば、文化財を見せびらかす目的の舞台装置であったのです!
その文化が現代まで続いているのです。

 

床の間のある家が日本人の憧れであったのはこの時代に!

 

その日明貿易の中に椿有楽があったのでは?

 

それまでの抹茶は闘茶。

 

闘茶は書院の茶!

茶会は大書院にて。

 

花は「妙蓮寺」

それがミニ化。

 

 

追記1

 

「石田精華園のこの解説はホームページに先にしておりますが、

恐らくは輸入品の中には、大書院には向かない大きさの書画、

陶磁器その他工芸品があって、それらの使い道を唐物奉行達は考えた結果では?」

 

足利義政の東山文化の時代。

 

銀閣寺、東宮堂内に「同仁斎」が作られ、日本最古の書院造りとされています。

違い棚には茶道具、勿論唐物の飾り方が前記書物に!

 

その広さは四畳半。

茶室の原型とも言われています。

 

ミニの茶道具ばかり集められたのでは?

そのミニの花入れには、やはり打ってつけの唐物の椿有楽が入れらたのでは?

 

 

 

話しは少しズレますが、

 

ちなみに今は三井記念美術館に収まっている、三井家伝来の東山御物、

油滴天目茶碗などは、この棚に飾られたのでは?

 

話しは元に、

 

その事は足利将軍歴代の菩提寺である等持院に椿有楽が見られるのです!

その等持院の庭には足利義政が作ったといわれている茶室があるのです!

そこには侘び茶の起こりと、椿有楽があったならばこそと思われます。

 

後々、ワビスケツバキが大発展するのはそのような時代背景が!

 

当時の時の権力者の文化サロンに、なくてはならないワビスケツバキが、そこに見られたのです。

 

言い換えれば、そこら辺にいくらでも有ったのでは?

 

 

 

中略

 

次回椿有楽は等持院へ!

 

お楽しみに!

 

 

 

 

追記2

 

織田有楽斎につきましては早咲き椿(44)

数寄屋の項で少し触れています。

 

 

追記3

 

早咲き椿 妙蓮寺(5)
早咲き椿 妙蓮寺(38)

も合わせてお読みください。

 

 

追記4

 

椿の花シリーズ、いろいろなコメントを入れています。

 

ご参考までにしていただきますと、感謝する次第です!

 

 

 

 

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投稿日 2023.1.19
撮影日 2023.1.18

追記日 2023.1.22

 

 

 

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