写真を使った園主の日記です。

2020年3月7日 信楽焼 植木鉢 初めて見る登窯焼成 加藤  作 緋色あられ中深鉢 7号

2020.03.07

2020年3月7日 信楽焼 植木鉢 初めて見る登窯焼成 加藤  作 緋色あられ中深鉢 7号 はコメントを受け付けていません。

例年春・秋、陶芸の森にて開催される「陶芸作家市」にて穴窯・登窯による茶陶の作品は多く見られるのですが、こと植木鉢に限っていえば目にする機会も無く、今日に至っています。
昨年よりNHK朝ドラ「スカーレット」が放送されスカーレット人気。その人気にあやかって焼かれたであろう植木鉢を早々に入手いたしました。

緋色した信楽焼植木鉢。室町時代末期侘び茶の流行と合いまって信楽焼の侘びた味わいを茶人に好まれ、茶道具にとり入れられ、京都に近いということもあって当時の人気の産地となったようです。

信楽焼粘土は鎌倉時代より日常雑器を焼かれ、釉のかからない焼き締め陶器。長い歴史があるのですが、蛙目(がいろめ)質粘土といわれる花崗岩の風化によってできた粘土質で、石英(珪砂)粒子がそのまま粘土中に多量に含まれ、焼き上がりは荒い土肌となります。
信楽焼粘土の鉄分が多く含まれる土を、酸化焼成されることによって再酸化によって赤く発色する。この色あいを緋色と呼び信楽焼特有の味わいの焼き物となっています。

口回りは自然釉、いわゆるビードロと呼ばれ、薪を使って還元焼成の為せる技です。
還元と酸化。窯の中で炎はうず巻きのように燃え上がり、その火の当たり具合によって一鉢一鉢窯肌が変わってくるのであるが、作者はそれを上手に使い分け一鉢にその味わいを見せた一品です。

鉢底には火の粉が焼成せずに残されたままの焼き上がりとなっています。

高温によって焼かれ、粘土に混ざった石英が溶け出し、ふくれて「石ハゼ」或は「あられ」といわれる景色を生み出しています。

鉢底に見られる「抜け」信楽焼粘土は白土。赤色に染まった緋色との対比。焼成時の炎の流れが何らかの障害物によってさえ切られることによって、部分的に緋色にならない所が生まれる。穴窯・登窯に見られる現象であって信楽焼の温かみを感じさせるものであるようです。

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