写真を使った園主の日記です。

2018年12月1日 京の炭「鞍馬炭」販売 炭を求めて京都市最北端 広河原を行く

2018.12.11

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大悲山といえば京都で野生植物にくわしい方なら言わずと知れた地名です。或は歴史好きの方なら、遠く鬼界ヶ島へ流された俊寛が一時、都からの追っ手を逃れてこの地に隠れ住んだといわれる地でもありました。その分かれ道をひたすら走りますと目的地まで今一歩のところです。 しばらく走りますと、現代版炭焼小屋が街道筋沿いに現れました。屋根からは炭を焼いておられることがよく分かる煙が出ているのでした。
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小屋の中をのぞかさしていただきますと、煙の様子からほぼ焼き上がり。空気穴、煙突も締めて空気を遮断。そして2週間後に窯開きをするとのこと。その間ムラして行き、その間のムラし具合で炭の善し悪しが決まるとのこと。 多少ボケておりますが、窯の中の焼けた炭です。木の種類は「ナラ」とのこと。
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その焼けた炭を2寸5分、つまり7.5cmの長さにカットして切りそろえた黒炭です。

規格は特級品です。

そしてその2寸5分にカットした黒炭を箱詰めにしている作業風景です。
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一部新聞紙が入って完成品ではないのですが、このような感じです。 箱詰めされて出荷できる鞍馬炭特級品5kgの製品です。料理屋さん、火鉢等に使用されます。
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規格外の黒炭です。品質的に特級品とならなかったものはこの規格外に入れられます。これらはバーベキュー用としての使用が主です。一般家庭でご利用いただいたならと製品化しています。 特級品として箱詰めに至らなかった規格を、「小割れ」として商品化した製品箱です。炭焼きの窯の中で完全に炭化しない部分がどうしてもできてしまいます。やはり炭に火をつけますと異臭がいたしますので屋外での使用、例えば屋外での七輪を使ってのバーベキュー等に安価で最適です。
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今回無理を言いまして分けていただきました「粉炭」です。炭焼きで出来るクズ炭です。

これはどこにも販売されていないかと存じますが、始めにコンロで炭を焼くのですが、

始めから炭に火をつけるということは少し時間がかかります。

昔は七輪でもそうだったのですが、「からげし」といって木を燃やした後にできる炭「けし炭」、

これに火をつけよく燃えてから、その上に本来の炭を入れたものです。

その「からげし」が今は無く、この粉炭が代用です。かなり贅沢な使い方ですが、現在では一番合理的です。

そのようなことでガスコンロに「火起こし」にこの粉炭を入れて火を起こしてください。

とっても便利な炭です。この製品、箱はありませんので、弊園にて袋詰めして販売いたします。

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