写真を使った園主の日記です。

2018年12月1日 苔・コケ販売 京都 丹波高原生育地を訪ねる

2018.12.10

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紅葉狩りのきれいな季節となり、高雄の里も一段と美しく色付いていました。

観賞もしたいなあと思いながらも先を急ぐのは常日頃です。

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そしてこのトンネルを抜けると京北町、そのトンネルの手前にシノブゴケがコンクリート面に育っているのでした。 おそらくは何十年と時を経ているのでは。その間空中湿度の高さがシノブゴケを育ててくれていたのでは。
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京北町は中心地の周山を過ぎ、黒田という地名を通りかかったのですが、やはり石にシノブゴケが育っているのでした。 先ほどのトンネルの手前とは少し違うシノブゴケではと思いながら、採取もせずに先へ。
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黒田の水力発電所、一度お訪ねしたいと思っていましたところです。遠くからも苔の生育する姿が見られ、興味がありました。
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この辺りは空中湿度が高く、自然に苔が育っているのでした。都会では考えられない苔の生育、庭に苔を育てるひとつのポイントを示しています。 近づいてみますと、スナゴケ、多分エゾスナゴケとハイゴケ、そしてシノブゴケの三種混合にて地面を被っているのでした。
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発電所の前庭には桜の巨木が、そこにはハイゴケがやはり育っているのでした。都会の平地では信じられないハイゴケの生育です。

山間部にて山に降る雨水が地下を通して辺りの地面をうるおしており、

更には空中湿度も常に高いことがこのような状態になったのではと思われます。

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さらに車を走らせるのですが、途中スナゴケがきれいに石垣の上に育っているのでした。 スナゴケは排水の良い条件のみに生育するかと考えられます。夏の間は暑さで休眠状態ですが、秋の気温の低下、つまり9月の秋の長雨の頃より、こんなにきれいに回復してきているのではと思います。
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目的地へ着き、早々に案内を頂き、谷へ入りますとシノブゴケの群生地。 アオシノブゴケであったり、オオシノブゴケではと思われるのですが。
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集落の中にある家をお訪ねしますと、そこの庭には苔の見本園でした。 玄関先に苔が生えているのです。よく育っており、長年大切にされてきたことが分かります。でもここの住人であるおばあちゃん、入院されているとか。お話が聞けず残念です。
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よく見ますと、シッポゴケとシノブゴケ、たぶんオオシノブゴケかと。 その前にある庭の石には様々な苔が生育しているのにはびっくり。左よりフトリュウビゴケ、ヒノキゴケ、ヒロハヒノキゴケ、そしてオオシノブゴケ?周りにはハイゴケと、アオシノブゴケ?が育っているのでした。
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近付いて見るオオシノブゴケかオオアオシノブゴケではと思える美しいシノブゴケが何十年と育っているのでは。 小型によくしまったヒロハヒノキゴケです。
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ヒノキゴケです。 フトリュウビゴケもこのようなところで見られるとは意外でした。苔を美しいものと思われ、引っこ抜かなかった家人、自然との調和が何ともいえません。
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周辺を案内いただくと、石垣にはツヤゴケが。 シッポゴケとハイゴケのコラボです。
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或はシッポゴケがきれいに育っているのでした。このシッポゴケはかなりの湿潤を好む性質では。やはり山の斜面から伝わる雨水がシッポゴケを潤していることが分かります。 石垣の下にはウマスギゴケが見られるのでした。
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上面から見ますと、様々な苔が見られるのでした。 道路に戻りまして、以前より気になっていましたシノブゴケを観察。何十年と育っているシノブゴケは何というか気になるところです。
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スナゴケの収集をお願いしておりましたお宅の前の空き地にはウマスギゴケとハイゴケが自然に共生し、いつみても驚かされます。少し向こうに見えるのは集めていただいたスナゴケです。 近付いて見るウマスギゴケとハイゴケです。ここにウマスギゴケが生育するというのはやはり山に近いという条件であることが分かります。
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大トレーに集めていただいたスナゴケです。このスナゴケを持ち帰り養生していくのですが、一作しますとそれはそれは美しいスナゴケとなります。 近くには田んぼを地上げした畑があるのでした。そこにはハイゴケが群生しているのでした。
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芝生まみれですが、ハイゴケがよく育っているのでした。この畑は山から離れており、ウマスギゴケが育つ環境ではないことがよく分かります。その代わり、この斜面にはハイゴケが良く育っているのでした。 スナゴケも積み終え、早々に帰り支度。途中日暮れとともに街道をひた走るのですが、ここは高雄。ライトアップも美しい紅葉でした。

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