2022年10月17日 信楽焼 八景(6) 雲居窯 信楽焼伝統工芸士 藤本 秀 氏
信楽焼 八景(6)
雲居窯
信楽焼伝統工芸士 藤本 秀 氏
窯焚きも終わり、窯を閉める段取りとなりました。
熾火(オキビ)だけの焼成。
燃え尽きると灰になり、徐々に温度は下がっていきます。
焦げとは別段に、その冷却時に火色の色が出るという、
本当に穴窯とかいうのは奥深いものがあります。
焼成温度が1250℃というこだわりは、
石英、長石を含んだ信楽粘土の持ち味を発揮する適温と思われました。
火色には粘土鉱物とか、第二酸化鉄とか、
聞き慣れない言葉が出てくるのですが、やはり化学変化なのですね!
そして信楽焼粘土の上質なものが、段々と採取が難しくなって来ているとの事。
色味が思いとは裏腹に、作品作りが思いのまま焼き上がって来ない現象に。
自然が相手だけに、自然をコントロールする難しさを、
改めて感じさせてくれる窯焚きです。
#窯焚き
#穴窯