2018年11月18日 山野草販売 カワラナデシコ、晩秋まで咲いています。
カワラナデシコを長年販売しておりますと、いろいろな思い出が脳裏をよぎります。
それは何かといいますと、必ず枯れる。或は枯れましたという連絡を頂くことです。 でも通常の管理をしておりますと、本年2018年の暑い夏であっても枯れることなく、この晩秋まで咲き続けております。 それどころか左側のポットにはこれから咲く予定の花茎が伸びております(開花の茎の上側です)。 右側のポットは開花が終わったところです。そしてなぜ枯れるという苦情であったのか。 桃花は開花株を、白花は未開花株(茎は上がっておりました)をお送りしましたところ、「だまされた」とFAX。 その後お電話をいただきまして、お話しをさせていただきまして、 どうもガーデニングショップ、つまり園芸店でご購入された御様子。 はっきりいってポットの状態で夏越しされますと、培養土が悪く枯れます。 つまりピートモス主体の培養土であったことです。その見分けがつかず但単純に苦情を言われたのです。 (後になって分かったのですが本来のカワラナデシコでない、 園芸化されたカワラナデシコさえも見分けがつかなかったようです。) 色々とお聞きしますと、植え替えられた培養土に問題があったのです。 つまり「信頼する友人からカワラナデシコは赤玉土主体(80%)の用土がよい」とアドバイスをされた御様子。 その培養土が全く問題がなく、送った弊園の苗が悪かったというまったくもってムチャクチャなお話し。 さっそく弊園で管理しておりました同じケースに入っておりましたカワラナデシコと、 弊園にて実生した幼生苗のポットの画像をお送りいたしました。 弊園の苗が悪いわけではなく、植え替えられた用土が悪かったのです。 つまり空気の流通のない排水の悪い培養土であったことです。 ある園芸市場より「原種のカワラナデシコが欲しいのですが」との御連絡。 「当方販売しておりますものはすべて原種ですが」とご返答。おかしな話をされるなあと思っておりましたところ、 「そうそう、一般の花き園芸農家さん、種苗会社のカタログを見て種子をお買いになります」と思いました。 つまり種苗会社のカタログのカワラナデシコじゃ改良されたつまり園芸化された、今流で言うならハイブリッド種なのです。 弊園は昔ながらといいますか山野草業界、秋の七草にあるカワラナデシコそのものを長年作り続けているのでした。 山野草専門業者が販売する「山野草の土」をおすすめいたします。 それはなぜかといいますと、自から育てている山野草の培養土は自から調整した培養土を使用しているからです。 つまり、長年の経験から理想的な用土であるからです。枯れるような用土を使用したなら経営が成り立ちません。 弊園では長期化成肥料を使用しておりますが、みなさまにもおすすめです。 |