写真を使った園主の日記です。

2018年8月31日 食虫植物・山野草販売 サギソウを求めて湿原を訪ねる
滋賀県 竜王町 鏡山  

2018.09.29

2018年8月31日 食虫植物・山野草販売 サギソウを求めて湿原を訪ねる

滋賀県 竜王町 鏡山  
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山道を歩きますと、あっという間に湿原へ。
でもその湿原には水を湛えている姿は無く、本年夏の異常な状態を見る思いがいたしました。
乾いた池の底に当たるところには、多分「イヌノヒゲ」らしきものが弱々しく育っているのでした。
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周辺を注意しますと、半乾燥状態のミズゴケが見られました。
この山は低いだけあって伏流水も少なく、大きな湿原へとならないようです。
更に奥地へと進みますと「サギソウ」が咲いているのでした。
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群生状態ではないのですが、あちらこちらにサギソウの花が見られるのでした。
おそらくその昔はこの辺り一帯大群落だったのではと思われます。
やはり草むらの陰にはミズゴケが。
例年なら青々と育っているのかもしれませんが、本年はどこもかしこも半乾燥状態。
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そのサギソウが咲いている近くには本当に小さな池が、それもなんとか水を得ているのでした。 奥へ奥へ。
サギソウが、感動の野に咲く姿を見られるのです。
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そこら辺りの草むらにはよく見ると「ミミカキグサ」が何とか咲いているのでした。 「ホザキノミミカキグサ」も見られます。
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草むらの中に「ミズスギ」があちらこちらに、

珍しいものに出会えました。

更に奥へ進みますと「トウカイコモウセンゴケ」に出会うことに。
でも高温下での乾燥状態、

その姿を見ますと水をあげたくなりました。
そう思う程、耐えて耐えて育っているトウカイコモウセンゴケです。

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トウカイコモウセンゴケもこの辺りに群生しているところを見ますと、例年だと湿原そのものと考えられます。
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やはり見ることのできるヤマトフデゴケ、水を好み日も好むという条件で理想的に育つコケであると考えられます。 その拡大です。
本当に自然とは面白いものですねえ。
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山道の脇にはサギソウとミズゴケのコラボ。 まだ球根も肥大していないため、莟が上がりません。
でも自然界では相当な年数を経ているのでは。
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こちらはトキソウでは。
花が見られるとしたなら春ですので、今は仕方がない状態です。
モウセンゴケの群落です。
辺り一帯でここにのみ見られました。
やはり乾燥化なのでしょうか。
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拡大画面ですが、やはり雨が少なく成長が望めず、自然とは厳しいものです。 そのモウセンゴケが自生しているのはこの小さな池の周りです。
雨が降らない本年の夏だけに干上がってしまっています。
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どうもこの先には獣道しか無いようなので引き返すことに。
途中「ツルリンドウ」が見られました。
先端には莟らしきものが見えていました。
もう秋はそこまで来ているのかもしれません。
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足元にはツルリンドウの実生苗が育っています。 始めに見た大きな湿原の周りに「ナガホノワレモコウ」が咲き始めていました。
初めて見る野生のナガホノワレモコウです。
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やはりワレモコウは湿生植物なだけに、湿原であったり、池の周りであったりそのようなところに生育は見られます。 帰り際、元のお社の大木へ。
水を打ったウチワゴケがどのようになっているか、興味がありましたので戻って見ますと、やはり水を得て広がってきました。
もう少し時間を経れば、より立派なウチワゴケが見られたかもしれませんが。

たのしい鏡山の一日でした。

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