写真を使った園主の日記です。

2018年1月5日 苔販売 苔探訪 秘境に見るヤマトフデゴケ。 新年早々再チャレンジ!

2018.01.24

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前回12月28日秘境の回路。山の夕暮れは早く、途中で暗くなり観察を諦めざるを得なかったのですが、今回は朝早くから前回の出口より入りました。 しばらく走っている間にヤマトフデゴケの生育する絶壁に到着。あいにくの曇空。すっきりと画像は撮れないのですが、ヤマトフデゴケの生育地の状況はご理解いただけるのでは。
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絶壁に生育するヤマトフデゴケ、これだけの景観を演出する場所もそう多くないのでは? 地面にはビロードゴケが生え、その回りには松葉等の落葉がきれいに囲み、コントラストが際立って美しさを生み出していました。
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ここではヤマトフデゴケも好き放題。胞子が飛んで道端にコロニーを作っていました。 そうこうしておりますと、アスファルトにも落葉が積もり、その湿度が合ったのかヤマトフデゴケもご覧の通りの生育。
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その生育環境です。 アップ画像です。でもここまで来るには何年もかかったのでは?
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ヤマトフデゴケの生育地も絶壁の岩肌の回路、太陽の当たり具合と環境が微妙に織り成すヤマトフデゴケの楽園です。でもその岩肌が微妙に違うのです。 この岩肌はどちらかといいますと乾燥肌。ヤマトフデゴケの生育もどことなく生育不良です。
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そこにはコスギゴケがはやり岩肌にへばりつくように生育しておりました。大変貴重な共生地帯です。 片側の路肩は谷底。この辺りは乾燥すると見え、ヤマトフデゴケも遠慮気味に育っていました。
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このヤマトフデゴケの生育する回路にはいたるところにミツバチの巣が置かれています。なんでもこの壁だと熊が登ってこないとか。 途中、古い石橋にかかりました。秘境に架かる橋だけに都会では味わえない苔の様々が見られました。
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下は谷川。橋の手摺にはハイゴケとヤマトフデゴケのコラボ。 その石橋の道端も湿度が高いと見え、やはりハイゴケとヤマトフデゴケが見られるのでした。こんなところは全国そう多くはないのでは?
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石橋の上から下を覗き込みますと、ヒメクジャクゴケがびっしりと見られるのでした。 その石橋の基礎ともいうべき礎石にもヒメクジャクゴケがこのように育っていました。
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ところが橋を渡りますとハイゴケとヤマトフデゴケが見られたのですが、 谷川に沿って少し入ると日が差さないのかヤマトフデゴケは見られなくなるのです。
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更に数歩行きますと、そこにはオオシラガゴケがびっしりと生えているのでした。 このオオシラガゴケを見るにつれ、苔が好む環境は自然界であってもm単位で劇的に変わる現場をここでは見られるのでした。
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石橋からどれくらい走ったでしょうか。辺りは小雨、ヤマトフデゴケの回路をただひたすら走るのでした。 この垂直の岩肌にもヤマトフデゴケが。この壁ではクマもさすがに登れまへんなぁ!
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谷川のコンクリートの護岸にもヤマトフデゴケが。 これから先、ヤマトフデゴケはどれくらい続くのでしょうか?
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ヤマトフデゴケの壁と言ってもよい壁面。どこまで続くのかという長い回路。 この回路のヤマトフデゴケがこのような大群落に育ったのはこの回路が開かれてからと想像するのですが。
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壁面を見上げますとこの通りです。 ヤマトフデゴケが見られる道というのはこの回路のことをいうのでは?
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なぜヤマトフデゴケがここまで生育するのか?環境だけではないのではと思われますが? そうこうする間にヤマトフデゴケのよく育ったところに出てくるのでした。
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そこはこの回路の中で1、2番を争うヤマトフデゴケの生育地でもあったのです。 見事なヤマトフデゴケの生育地です。
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中でも岩肌に驚くほど大きくそして分厚く育つヤマトフデゴケの生育地はここでしか見ることができないことでした。 その周辺も同様の状態では。
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分厚く育ったヤマトフデゴケ。本当に何十年と時間を費やしたのではと思うと同時にご苦労さんと褒めてあげたくなるヤマトフデゴケでした。 道路を見ますと、アスファルトのくぼ地には朽ちた落葉が積もり、ヤマトフデゴケの胞子が育っているのでした。
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更に車は絶壁を走り続けるのでした。 連続して見ることのできるヤマトフデゴケ。それであっても見飽きぬ楽しい回路です。

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