写真を使った園主の日記です。

2018年3月27日 コケ・苔販売 「苔もいろいろ」

2018.04.02

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弊園で一年以上栽培したオオスギゴケです。
当初は育て方も手探り状態。この画像のオオスギゴケはよく育った方です。といっても、どれもこれも締まっている状態。言い換えれば水不足でもあったのです。
多少水切れ状態の近々入荷したオオスギゴケです。自生地が空中湿度が高かったと見え、ハイゴケとの混植状態。よく育っているオオスギゴケと言えるかもしれません。
このコラボされたオオスギゴケを鞍馬石等を使って苔盆栽風に育てますと、何と素晴らしい景観をつくるか。
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こちらはウマスギゴケ。天然ものです。
京都のお寺に見られるスギゴケといえば、このウマスギゴケかと思われます。ところがこのウマスギゴケの特徴は水分をかなり必要とするスギゴケだったのです。一年以上色々と育ててきましてその性質がわかってきました。
そして過去、京都京北町で大量に生産されてきたスギゴケが多分このウマスギゴケだったのではと思われます。現在ではその生産量は限りなく0に近いと言われています。
それは、弊園の解説もまだまとめてはいないのですが、伏流水限定のスギゴケであったからに他なりません。つまり造園家さんがこのウマスギゴケを使って庭に張りますと、必ずといってよい程枯れていくということになってしまったのです。
当たり前といえば当たり前。乾燥に極めて弱いスギゴケであったのです。
育ちの違うウマスギゴケです。同じところに生育しておりましても採取するとこうも違うものかと感じさせられます。
現在、スギゴケの生産地では乾燥に強いスギゴケが育てられ、大量に供給されていますが少し味気ないスギゴケであることは否めません。このウマスギゴケ過去の遺産として現在でもほんのわずかですが育てられているという情報もありますのでぜひ入手したいと思います。

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