写真を使った園主の日記です。

2018年10月16日 山野草販売 秋の山野草との出会い
秋の紀伊山地探訪(2)

2018.10.24

2018年10月16日 山野草販売 秋の山野草との出会い

秋の紀伊山地探訪(2)
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次いで、キイジョウロウホトトギスを求めて生息地を移動します。

そこにはコウヤボウキの花が咲いているのでした。初めて見る野生のコウヤボウキに「へえ」と感動するのでした。

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湿潤な環境を好むキイジョウロウホトトギス。そこにはクジャクゴケが見られました。

岩場なだけに大きくならず、個体数もこの一個体だけかと思います。それに湿潤なだけにイワタバコの実生株もたくさん見られます。

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辺りを見渡しますと、こんなにも実生株が見られるのでした。 案内してくれた知人が、当方がイワタバコを撮影しているのを見て、「こちらにもあるよ」と案内してくれたのはびっくりです。自生地だけにいとも簡単に大群落を作っているのはさすがとしか言いようがありません。
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平地で育てますと、夏の暑さに弱く、うまく育ってくれないイワタバコなのですが、生育環境がこう違うと何の支障もなくこんなに育ってくれています。 辺りはこんな環境です。空中湿度もさることながら、夏の気温もかなり涼しいのではと思われます。花咲く季節に訪れられることを希望する次第です。
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アケボノソウが見られるのでした。やはりこの辺り、夏でもかなり気候が涼しく、明るいところでも見られるのはそのせいかもしれません。弊園が営業しております京都西山では、同じ山の中でもより薄暗いところに見られ、非耐暑性であるだけに涼しさを求めていることが分かります。 キイジョウロウホトトギスを求めて山の奥深く行く途中に見た「ミカエリソウ」です。このミカエリソウ、いたるところに大群落を作っているのです。
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花は少し終わりかけ、残花となりかけていましたが、それであっても充分楽しめました。 下は谷底です。
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山の斜面です。 やはり山の斜面です。
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一番きれいに咲いているミカエリソウでした。 気候のせいなのでしょうか、濃色を呈し、従来「濃色ミカエリソウ」として販売していたのはこれだったのではと思われるのですが。いずれにしましても、なぜ「ミカエリソウ」と呼ばれたのか、この生息地を訪れることが出来て納得いたしました。
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イワタバコの大群落はいたるところに見られるのではと思う場面です。本当に、花咲くころに訪ねられたならと思います。
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そこにはアキチョウジが咲いているのでした。刈り込まれているのか、少し痛々しく咲いているのか、

或いは秋に咲くわびしさを感じさせられました。

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でもその一枝がイワタバコの群生しているところに下垂して咲く姿はシャッターチャンスとしては最高でした。 このように本来の姿で咲いているアキチョウジも見られるのでした。仕方がありませんねえ。山の手入れをする人々にとって、雑草にしか見えない山野草ですから。
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案内してくれる知人はやはり日ごろから植物を見る目は確かで、「アオネカズラです」と指さしてくれます。 当方は車から降りて撮影。
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アオネカズラが好む環境を見る思いがいたしました。

比較的乾いたところに着生しながら育ち、そして少し明るめの風通しがアオネカズラにとって良い環境なのでしょうか。

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さらに次の目的地へ行くために山を下りてくるのでしたが、そこは明るい切通し。イワヒバの自生が見られるのでした。
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半日は日光があたり、風通しもよく、岩場に育つイワヒバは良く締まって育っています。

前を見ますと、十津川あるいは熊野川の支流なのでしょうか。どこを走っているのかまったく不明です。

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崖の上を見上げますと、イワヒバだらけです。胞子が飛び散り、大きな群落を形成しています。 よく見ますと、フデゴケが岩場に育ち、そこにイワヒバが育ったのか、と思わせる場面でした。
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次に案内していただいた、金網越しに咲くキイジョウロウホトトギスの穴場。 そこにはリンドウ、通称ササリンドウが見られるのでした。やはり夏の暑さを嫌うササリンドウだけに、山中の深山に咲く姿が本来のものなのでしょうねえ。
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そして次々と案内していただくのですが、山野草であり多肉植物でもあるツメレンゲの群落が見られたのです。 ツルソバと寄り合って咲くツメレンゲの姿。自然ならではの景観です。くわしくは別途、多肉植物販売カテゴリで取り上げたいと思います。
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次いで案内いただいたキイジョウロウホトトギスの穴場。かなり降りてきたことが分かる「シラン」の野生状態です。暖地性の地生ランが生育しているということは、冬もそう冷え込みがきつくはないのかもしれません。でもシランはラン科植物、乾燥を比較的好む宿根草だけに、湿潤を好むキイジョウロウホトトギスとの共存はどのように考えてよいのか、悩むところです。 そしてそこには山野草といってよいのか分からないのですが、野生のアリドオシ、つまり「一両」が苔むした岩場に張り付くように育っているのでした。

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