写真を使った園主の日記です。

2018年8月17日 水生植物・食虫植物販売 
本年の非常な暑さの中、ムジナモが元気に育っています

2018.09.18

2018年8月17日 水生植物・食虫植物販売 

本年の非常な暑さの中、ムジナモが元気に育っています
はコメントを受け付けていません

_IGP0079 _IGP0080
本年は従来の解説通りのガマを使ってムジナモを育てることに。

何年も育てた8号ポットのガマをサンポット80に沈めました。

軽いので石を文字通り「重石」代わりに利用しています。

従来の10号ポットと比較しまして、田土の容量が少なく、しかも栄養分がスカスカの状態だったのでしょうか?

ムジナモはそう増えてくれません。

おそらく、栄養状態が悪く、貧栄養状態にあったと思われます。

緑の糸の状態のものはミカワタヌキモです。暑い中、水温が高いので増えないということも考えられます。

_IGP0082 _IGP0083
本年入手した天然フサタヌキモです。おそらく滋賀県産では?これで3回目です。

過去2回はサンポット80の上を陰にするという発想がまったくなく、

枯らしてしまう原因は水温の上昇にあったと思われます。

栄養源は10号で育てたコウホネです。

もちろんその田土から出る栄養分が問題なのですが、本年は3度目の正直、上手く育つとよいのですが!

_IGP0086
こちらのサンポット80は、昨年オニバスが良く育っていました。

ムジナモもたくさん増えていましたが、晩秋の訪れとともにアオミドロが発生。

アオミドロが増えるにつれ、ムジナモは消えてしまいました。ところが今春生き残っていたムジナモが育ってくれています。

初めは先ほどのガマのポットへムジナモを放流していたのですが、このポットはこのポットで育てることに。

同様にミカワタヌキモも消えてしまっていたものが復活しました。昨年ほんの少し兵庫県産を入手。

メインのサンポット80は冬期、凍ってしまったことが原因と見え、春先に消えてしまったと思っていたのですが、

ポット内に生き残っていたものが増殖してくれました。底に見えるものはシャジクモです。

_IGP0087 _IGP0088
最後のサンポット80です。このポットもムジナモとイヌタヌキモでしたが、

ムジナモは晩秋あっという間にアオミドロに取りつかれ、消滅してしまっていたのですが、

イヌタヌキモは冬至芽(殖芽)で難を逃れ、現在はこのように育っています。

アオミドロも湧くことがなく、極めてきれいに育っているように見えます。

上部にミカワタヌキモが見えるかと思いますが、

これも危険分散のために入れておいたミカワタヌキモが生き残って、株が増えたものです。

_IGP0090
オニバスです。本年はセメントを練る容器で作ることに。

4号ポットの底穴ありと底穴なしの2通りを使用しています。結果として、底穴なしのほうが育ちが良いようです。

_IGP0092
何度かご紹介しております東北産のイヌタヌキモです。よく増えております。
_IGP0094 _IGP0097
アオミドロを防ぐことを目的に、アクアテラリウム的にきれいに育てることをコンセプトとして水道水を使用。

従来よりよく太ったイヌタヌキモを放流してあります。もちろん培地には液肥を使用しています。

_IGP0099
こちらは北陸産のサンショウモです。以前直射光線下で消滅しましたので、50%のネットの下で育てることにしました。
_IGP0102
ムジナモも、アクアテラリウム的に育てることにしました。
_IGP0100 _IGP0101
フサタヌキモもビオトープ的なもの、アクアテラリウム的なもの、2通りの育て方を試験したいと思います。
_IGP0103 _IGP0104
東北産のイヌタヌキモも、アクアテラリウム的に育てることにしました。増殖率を観察してみようと思います。
_IGP0106 _IGP0107
夏の間忙しく、アオミドロを大量発生させてしまったミカワタヌキモのサンポット80です。

いかにミカワタヌキモをここから取り出すか…或いはアオミドロを除去するか…?

この様子を見ますと、アクアテラリウム的に育てるのが良いのかもしれませんね。

ですがやはり、趣味家にとっての「育てる楽しみ」は、ビオトープ的に頭を捻り、知恵を出すのが醍醐味ではと思います。

_IGP0030 _IGP0033
8月13日の園主の日記にてご紹介いたしましたミカワタヌキモ(イトタヌキモ)です。

昨年危険分散のためと思い、5本~6本をひとつかみとして田土の入ったポットに入れたのですが、

一年後にはこの通り、アオミドロもたっぷりです。

やはりチッ素分を吸収する水生植物を同じポットに植えなかったことが大きな原因だと考えられました。

この30cmビニールポットはネットの下に置いてありましたので、ある意味では防寒対策にもなっていたのでしょうか?

枯れずにこんなに元気に。

_IGP0118
その増えたミカワタヌキモのアオミドロをなんとかせねばと思い、すくい上げたのがこの塊です。
_IGP0124
そして、アオミドロを除去しながら整理したのですが……
_IGP0119 _IGP0121
とりあえず二分割しまして、水道水の入った30cmビニールポットに放流。

これをどうしたらいいものか、よい知恵が欲しいところです。

_IGP0126 _IGP0127
話は変わりますが、外で育てているオオバナイトタヌキモです。

これは過剰な栄養分を吸収させるために、トチカガミを入れてあります。よく見ると、アオミドロ等の発生は見られません。

今後の課題として、このサンポット80で育成したオオバナイトタヌキモを再度水道水で育て、

きれいなオオバナイトタヌキモとしてアクアテラリウム的に販売することを考えております。

_IGP0128 _IGP0129
同じくサンポット80にてオオバナイトタヌキモを水生植物なしで育てますと、やはり富栄養化してアオミドロが大量発生します。
_IGP0134
またも話は変わりますが、こちらはウォータークローバー「ムチカ」です。

従来水生植物の肥料は使い勝手の良いⅠB化成を施肥しておりました。

今回より、水生植物の特効薬的な肥料を見つけるべく試験してみました。

右側のムチカはⅠB化成を1粒施肥して育て、この8月ごろには肥切れしている状態です。

その後、試験する肥料を施肥しまして約10日、こんなにあふれんばかりに育ってしまったムチカがありました。

関連記事

コメントは利用できません。

カテゴリー