写真を使った園主の日記です。

2017年12月28日 苔販売 年末最後の苔探索 フデゴケのある和歌山県の秘境へ

2018.01.12

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遠出をするにはぎりぎりの12月28日、「苔の生育地を訪ねる」の中でフデゴケだけが未処理。
そこで知人の紹介でフデゴケの里ならぬ生育地へ。

その谷に入る前にオオカサゴケの生育地を見学。
でもここのオオカサゴケ少し大きいのです。というよりも従来見たことのない大きさなのです。

その大きさ、後で計ったのですが、3cmはあるものがかなりあったような。
それと水切れして萎びているオオカサゴケも初めて見ました。
伏流水が常にあるとは限らず、どの程度まで耐えられるのか?これも興味あるところです。
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その生育地はやはり山の斜面で北側、そして一面にオオカサゴケが見られるのでした。 空中湿度は高いと見え、イトゴケが見られるのでした。
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この斜面のいたるところにオオカサゴケは見られるのですが、ふと見上げるとホウオウゴケらしきものが見えるのでした。 下から望遠レンズで。
ホウオウゴケは国内には40種あるとか。
このホウオウゴケは何というのか?今後調べてみたいと思います。
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いよいよフデゴケの生育する秘境ともいえる渓谷へ案内していただきました。
その入り口の岩肌にはイワヒバの群生が見られるのでした。
そのイワヒバのよく育っているアップはこの通りです。
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イワヒバを後にしてどれ位走ったことでしょうか。
初めてフデゴケが見られるのでした。
辺りを見渡すとあちらこちらにフデゴケが。
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地際にはホウオウゴケが、何ホウオウゴケかは不明ですが。 フデゴケが見られた最初の岩肌です。
後でわかるのですが、奥地にはヤマトフデゴケの大群落が見られるのでした。
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その岩肌なのですが、常に日陰になるところはコケシノブとオオシラガゴケがへばりついて育っているのでした。 その生育する岩肌は絶壁であり、その昔人がやっと通れる狭い道をどうやって広げたのでしょうか?
今は簡単に通れ、フデゴケも容易に見られることに感謝する次第です。
細い道が続く回路、それにしても。
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ヤマトフデゴケの生育する山へ到着、日が西に傾く頃、冬の日暮れは早いのですが、それでも谷へ入ってどれくらいの時間が経たのか?
随分走ったものでした。
ヤマトフデゴケです。
自然に生育する姿を見ることができました。
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夕日に照らされたフデゴケとヤマトフデゴケの混植です。沈みかけている西日にフデゴケのビロードは照り返されて輝いていました。 そのアップです。
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岩肌を真下から見たヤマトフデゴケの群落です。 東側は朝日は当たっても、午後の西日は当たらない地形、層状になった岩肌にうまく適応して生育しています。
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少し斜め上から見たところです。 当方ヤマトフデゴケを見られた感動からヤマトフデゴケばかり!
案内いただいた方から「ガクナンやぁ」との声。
こんな岩肌にハイゴケに囲まれて育っていました。
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厚い層に育ったヤマトフデゴケ、おそらく何十年、何百年と月日は経ているのでは。 そのアップです。胞子をよく見てください。
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片や谷底をのぞき込みますと、そこにもヤマトフデゴケが生育しているのでした。
これでも何年と時間は、或いはそれ以上かもしれません。
黒い岩肌はヤマトフデゴケが乾燥して休眠状態となっていることが見られるのでは。
おそらく梅雨の頃には青々としているかと思われます。
それにしましても何百年とこの状態が続いているのでは?

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