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花ハスの大小について

 花ハス・花蓮の育て方、栽培方法
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1.弊園が花ハス生産を開始しまして10年以上(趣味期間を含めますと30年以上は経っているかと思います。)の月日が経つかと存じますが、
  その当時の花ハス栽培は植物園や公園、大学の農場であったりと大きなます状の栽培池といってもよいぐらいのものでした。
  とても一般家庭で育てられないという感覚であったのではないでしょうか。
  そして、草姿は大きく人の背丈以上に育ち、大きく育つものが当たり前とみられ、そこから見られるハスの大小は花の直径に値しました。

2.しかしながら、弊園が30cmポットで花ハスに蕾を付けて、全国の花き園芸市場へ出荷するようになりますと、その様子は一変しました。
  つまり花は咲いていることは当たり前であって、ガーデニングセンターやホームセンターで購入し、それが車に乗せて帰れるかどうか、
  マンション・アパートのベランダ、そう大きくない家に置いてマッチングするか、
  つまり草姿の大小が花ハス観賞の重要なポイントになってきました。
  そこでは花の直径が大きい、小さいということはどうでもよくなってきたのです。

3.そして近年、中小型、小型、茶碗蓮は小さなポットに植え付けられ、流通され、ネットショップ等で手軽に購入、
  しかも送る側もそう大きくな箱が必要ないという時代を迎える今日に至りました。
  購入する方は誰しもが花の大小をいう前に背丈や葉が大きいか小さいかを購入或は観賞のポイントとされてきているかと思います。
 
4.それにて弊園では、
  1)、『大型』とは、30cmポットで育てましても人の背丈ほど又はボリューム感があるものを大型としております。
     基本的には30cmポットでは花は咲きにくいことはいうまでもありません。
  2)、『中型』とは、30cmポットで育てました場合、「やや大きいなあ」「ボリューム満点」といったタイプが多くあります。
     花は咲くことは咲くのですが、やはり弊園ではビニールポット12号(26L)で育てたいなぁと思う品種です。
  3)、『中小型』とは、30cmポットにてピッタリサイズのボリュームです。
     葉も比較的小葉性で都会的センスにあふれた品種が多いかと思います。
     草丈もそう高くなく育ち、狭い場所でも一夏で何輪も花を上げてくれるタイプです。
  4)、『小型』とは、30cmポットで育てますと葉は比較的大きいが、草丈は低いというタイプです。
     葉が大きいだけに上手に育てますとボリュームたっぷりに育ちます。
  5)、『茶碗蓮』とは、30cmポットで育てますとポットが大きく見えるタイプです。
     葉が小葉性で草丈も大きくならないタイプから、それなりに大きく育つタイプまでありますが、
     むしろ30cmポットの浅型又はクラシックコンテナNo.3がよく似合うかと思います。
 
                         2016.08.04更新

栽培容器品種について

弊園では長年30cmサイズポットにて5000~10000ポットの花ハスを育てておりますが、
その結果
1.30cmポットで何としても花が上がらない。或は稀に蕾を上げ、花を咲かせるタイプ。
  これらのタイプには最低でもビニールポット13号(容量32L)にて育てていただきたく存じます。
  そしてより大きなプラスチック容器ですと一夏でたくさんの花を咲かせることも可能になるのではと思います。
  但し注意点としまして、動かす人手があるかどうかでしょうか。

2.30cmポットにて咲くが、咲きにくい。或はもっと咲かせたい場合。
  ア)、30cmポットにて株が充実する7月頃に咲く品種。より早くに咲かせたい場合。
  イ)、或はその品種が弊園の例でいいますと100ポットの内、約50%以下の開花率の場合。
     (例:原始蓮、浄台蓮、嘉祥蓮 など)
  ウ)、30cmポットにて例年必ず1~2本は花を咲かせるが、意外と早くに終わってしまう品種。遅くまで咲かせたい場合。
  エ)、30cmポットにて3~4輪、もしくはそれ以上一夏で花を咲かせるが、もっと花を咲かせたい、或は8月盆の頃まで花を見たい。
 等、以上の場合ビニールポット12号(容量26L)以上の容器にて育てることをおすすめいたします。

3.小型品種と表示してあっても、あまり花上がりがよくない品種。或はもう少し咲いて欲しいと思う種類は、
   「中型容器12号以上栽培品種」と表示しております。

4.30cmポットにて次々と一夏で10花前後咲く品種につきましては、「標準10号以上」と表示しております。

5.茶碗蓮につきましては、草丈の低い種類は「クラシックコンテナNo.3」をおすすめいたします。
  4.5号~8号で販売されておりましても、本来の品種が持つ美しさや良さが見られずただ咲いているという感じしかみられません。

                   2016/08/02更新

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