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アネモネの育て方 失敗しないやり方


1.解説


     

1.なぜ芽を切らすか。

1) 当方の昔の経験では、確かに直接球根を植えつけていたところ、発芽率が悪かったことを覚えています。
  今考えると未熟球根であったのか、或は高温時に植えつけた結果、高温多湿で腐ったのか、今となっては不明のままでした。

2) その様なことで現在でもアネモネの解説には、芽切りの方法が様々な形で解説されています。
  例えば「球根は急に水分を吸わせると腐りやすいので、多少水分を含んだ土に植え、1週間位水をやらず除々に土の水分を吸わせます。」と書かれています。

3) 弊園では今秋(2013年)アネモネを販売品目に加えました。(吹き詰めアネモネは2~3年前から取り扱っていました。)
  日本にもイチリンソウの仲間はたくさん見られ、ヨーロッパのイチリンソウ、つまりアネモネなので、育て方は共通するところがあるかと思います。


2.催芽処理実験編 アネモネ コロナリア の例


例1 催芽処理日 10月20日

2013年10月20日

気温 15℃前後になってきましたので、植えつける準備をします。

吸水させるものとして水苔を使用します。
その水苔を水に戻した物をトレーに引きます。
そしてアネモネの球根を適当に並べました。

 


そしてその上に水苔をかぶせます。
最後に水を上からたっぷりやります。
2013年10月21日

それから一晩、時間にして15時間後の吸水の様子です。
水をたっぷり含んだ、まるまるとしたアネモネです。
水苔を再びかぶせ、元に戻します。
2013年10月24日

吸水させて4日目です。


アネモネの栽芽トレーは戸外においてあり、
雨も降って多湿も多湿ですが低温なのか腐らないようです。
よく見ると発根を始めている球根も見られました。

2013年10月28日
催芽処理をしまして、約一週間が経ちました。
その間戸外に置いておきましたところ、
台風により連日雨でした。

水苔を取り除きよく見ますと、発芽を始めていました。


そして芽を切ったものをつまんで見ますと発根がすすんでいるものが
見られました。これらを拾って植え始める必要があります。
(中には天地逆になっているものもあり、発芽部の方へ根がのびています。
早く植える必要ありですねぇ。)


ところが、吸水してふくらむだけふくらんでいるのですが、
まったく発根しない個体もかなりあります。
これから発根に期待します。

2013年11月1日

前回と反対側をめくりましたところ、かなり発芽してきております。
それをつまみ取りましたところ、かなり発根もしていました。


そして、まだ休眠中の球根もあります。


前回、10月28日に発芽発根した球根の成長した状態です。
本日、発芽発根したものを定植します。

2013年11月12日

10月28日に催芽した球根を植付けしましたものが発芽した状態です。
肥料は低温でも肥効があるIB化成です。
かなりの球根は発芽発根しており、4号ポットに大球なら3球、中小球なら4球植え込みました。
もちろん培養土は非耐暑性専用培養土「山野草の土」を使用しています。
見た目にもよく理想的な土です。

2013年11月15日
 
水苔のうえから葉を出してきましたので、水苔をめくりました。
ところがほとんどの球根は 芽を切らず。指でさわったところ、つぶれました。
このことは何を意味しているのか考えさせられます。
例えば高温時の吸水に問題があったのか、おそらくは成長点の
細胞破壊があったのではと思います。
そして再度、低温期に入ってからの再試験をやりたいと思います。
発芽発根しなかった球根、約3割前後あったでしょうか。

2013年12月2日

水苔をかぶせず放置しておりました。ふと見ると青い芽が見えていました。
左側はかなり成長していますが、右端の球根は初霜の中耐えながら発芽した様子です。

その発芽発根したアネモネを拾ってみました。
左端の球根は天地逆に置いていたと見え、芽は下側から出てしまいました。
全部腐っていたかと思っていましたが、元気な球根も残っておりました。
これらの球根もさっそくポットに上げて見ることに。
2013年12月11日

催芽処理した球根を植付けた中で一番よく育っている状態です。
戸外で毎朝凍りついていますが、徐々に育っています。

催芽処理をしないで11月中頃直接ポットに植付けたコロナリア。
早いものは少し芽が見えだしてきました。

例2 催芽処理日 11月15日

2013年11月15日
前回 催芽処理しましたが、高温時の吸水処理に問題があったのか、
或いは球根そのものに問題があったのか、再度チャレンジしてみたいと思います。

アネモネ コロナリア デ・カーン紫花 50ml 1袋を取り出したところです。

水苔の上 2袋 100mlを並べます。

拡大した画像ですが、
2~3日後の給水した球根を見るのが楽しみです。
2013年11月25日

引き続き戸外へ出した状態のアネモネ コロナリア デ・カーン紫花です。
球根は水分を吸収したままの状態で、芽を切りません。
この状態で春まで越冬するのか、興味あるところです。
2013年12月2日

12月に入って催芽処理をして2週間たちました。
水苔をめくって見ましたところです。
発芽してるかなぁ!!と物色。

ありました。
少しでしたが発根しているもの見つけました。
冬の間にどれだけ発芽発根するのか楽しみです。
2013年12月17日
 
連日凍りつく毎朝です。
水苔をめくりますと、中には芽を切っている球根が目に入りました。

発芽しているものをつまむと意外に根が発根していました。
そして他の球根も見てみますと意外と根は発根していました。

その中でやはり発根していない球根もありました。
ともかくも発根しているものは鉢上げする予定です。


3.催芽処理実験編 アネモネ ブランダー の例


輸入球根の状態(品種 ホワイトスプレンダー)


例1 催芽処理日 10月24日
     

1) ホワイトスプレンダーの例

A. 培養土の上にて吸水させる方法

ア)

サツキ鉢5号を使用。
   水はけのよい「山野草の土」を使用する。
   必要以上の水分を持たないので、好条件かと思います。

イ)

その「山野草の土」の上へアネモネブランダーの球根を適当に並べる。
培養土が持っている水分を徐々に接する面から吸収させる。

ウ)

その並べた鉢をビニール袋に入れ、密閉する。
ビニール袋の中は限りなく飽和状態にして、空中湿度を徐々に吸収させる。
気温と相関関係にありますが、約2週間の予定です。
エ)

B.

ア)
   

寄せ植え用の平鉢にアネモネブランダーの球根を適用に並べます。
イ)

水苔を水に戻し、適当な量を丸めます。
ウ)
   

鉢に入れたアネモネブランダーと、水を含ませた水苔をビニール袋に入れます。
エ)

そのビニール袋を密閉し、飽和状態でその水蒸気を持って
球根に水分を徐々に吸収させる方法です。
オ)

2) アネモネブランダー ブルーシェード

A.

ア)
   
イ)

ウ)

B.

ア)
   
イ)
ウ)
   
エ)
オ)

   

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