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花ハス・花蓮の種類 妙蓮

花ハスの種類 妙蓮

 

妙蓮

23年7月27日 花ハスの管理の間をぬって以前よりお訪ねしたいと思いながら行けなかった
妙蓮の里 近江妙蓮公園(守山市)へ行ってきました。

①開花は池でも7月下旬よりとのこと、やはりこれだけの花弁数 開花は相当遅れるのですねぇ。

②弊園ではポットに植えて育てますと、千弁蓮に比較しまして葉が小さく育ち、しかも30cmポットでは
 千弁蓮とは違い花が見られない特徴を持っています。

③公園の妙蓮を見る限り、大きく育ち、千弁蓮と少しも違わないなぁという感想です。

④なぜなら色々と調べていきますと、元々中国では3ヵ所に見られ、しかも室町時代には
 広州湾沿岸並びに揚子江下流地帯は千弁蓮の生育地であったことらしいです。

 詳しい資料によりますと
 ㋐蓮の話第4号 かど創房
  花蓮の品種分類 香取正人氏が千弁蓮として
   多頭蓮((花弁数1500~4000枚 開花期は7月下旬から9月上旬・多花性)インド北西部が原産。
  中国では種の来源地を主張する地が、雲南省玉渓市、湖北省当陽市の玉泉寺、江蘇省昆山の
  3ヵ所ある。
   1995年ハス学研究会が湖北省玉泉寺から直接導入したのが千弁蓮の導入の最初。当園で栽培
  されているものもこの時の1本で、玉泉寺千弁蓮と表示している。同時期に武漢から導入されたものが
  『玉泉寺妙蓮』の名で出回っているようだ。1996年には雲南省玉渓市、江蘇省昆山のものも導入して
  栽培しているが、顕著な差はない。妙蓮より花付きが良い。

 ㋑近江妙蓮 守山市近江妙蓮保存会発行
  近江妙蓮の由来として
   このころ、日本から派遣される遣明使や勘合船は広州湾岸の寧波(ニンポー)の港に出入りしていま
  す。この広州湾沿岸や揚子江下流地帯は、千弁蓮(妙蓮)の生育地であったことが知られています。明
  の太祖や恵帝が都にした健康では、古くから千弁蓮が成育し保護されていたことが推測されます。寧波
  を出て帰朝する遣明船は、妙蓮の蓮根を持ち帰るのに好都合な状況にあったと考えられます。そして、
  応永十五年五月、明国から義満に贈られた献物のなかに、瑞兆とされる妙蓮の蓮根が含まれていたこと
  が考えられます。あるいは、遣明使節が持ち帰って献上したことも考えられます。

⑤以上のことなのですが、現実には千弁蓮と妙蓮少し違いがあるようですので、今後の研究が待たれます。

双頭蓮といわれるタイプです。 一茎二花の双頭蓮
咲き始めの妙蓮です。 開花がだいぶ進んできた状態です。
花弁が3000~7000枚と言われるのも
うなずけます。
 
一茎三花 品字蓮  
   
枯れても花が散りません。  
   
   
   
   
   
  妙蓮公園として整備された妙蓮池
  大賀博士が妙蓮を復活させた記念碑です。
   
   
   
   
   
   
  観賞させていただき、JR守山駅行きのバス発車時刻と
なりましたので、公園を後にしましたが、大日堂の前に
小さな池があり、案内の方が言っておられた昔の妙蓮
の池はこの小さな池であったようなことを小耳にはさみ
ました。西円寺青蓮も直径2mぐらいの小さな池に長年
育っていたとのこと。室町時代より明治に至るまで毎年
咲かせていたとは思いも寄らぬことです。

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