育て方や品種の紹介等の解説ページです

蓮を種から育ててみよう

蓮は通常、蓮根を株分けして増やしていきますが、種からも栽培できます。
作る楽しさを知っていただき、また技術の向上にお役立て下さい。

1.蓮の種を用意します。

何百年も芽を出さずに眠ることができます。
発芽しやすくするため、ヤスリでキズをつけます。

キズをつける目的は水を吸わせるためです。
硬いカラに覆われたままでは水が吸えません。

2.種を削る

これが種の断面です。

赤線の方に向かって芽が伸びていきますので、
削るのは赤線側(とんがっていない方)が良いでしょう。

若干ですが、空洞になっています。

かなり硬いので頑張って削りましょう。
ご家庭にあるものであれば、爪切りのヤスリで
削ることができると思います。

中の薄皮のようなものが見えるぐらいで十分です。

青線側を削っても芽は出ますが、削りすぎた場合、
左の写真のように芽が種から押し出されてきて、右の写真のように分離してしまいます。

このような場合は失敗です。

赤線側(とんがっていない方)を削る方が失敗が無くて良いと思います。

3.水につける

透明なコップに水を張って種を沈めます。

観察しやすいように一つ一つ分けて入れていますが、
大き目の容器にまとめて入れても差し支えありません。

発芽率は高いですが、全てが発芽するわけではありません。

ある程度の大きさになるまではこのまま水のみです。

明るい場所に置きましょう。
水が煮えないように注意して下さい!

4.発芽

水につけて3日目です。

芽が伸びてきました。

衝撃を与えるとかんたんに芽が取れてしまうので、
取り扱いには注意しましょう。

6日目の様子です。

ぐんぐん芽が伸びてきました。

もう少し生長したら植替えです。

反対側を削った種の発芽の様子です。

こちらでもしっかりと芽を伸ばしています。
ただ、発芽までに少し時間がかかってしまうようです。

水につけて約2週間です。

葉も展開してきました。

左の方は水が白くなり発芽しませんでした。
削りすぎもありましたが、28個中23個が芽を
伸ばしてきています。

横から見た写真です。

葉が展開し、根が5cm程に伸びたら植替えです。

5.鉢上げ
a. ポットを用意します。
弊園は4号深を使用しました。
b. 田の土を底に2~3cm敷きます。
c. 苗を入れて、ポットの1/3ぐらいまで土を入れます。 d. 植え込んだ状態です。

e. 最後に水を張ります。

化成肥料を1粒入れて完成です。

6.水やり

鉢上げして約一週間のポットです。

葉もどんどん上げてきました。

これからの管理はひたすら水やりです。
水が減ったら水やりをしましょう。
水切れを起こさないように注意して下さい。

肥料は1ヶ月に1度施してください。
但し、肥料は葉が枯れる頃には切れるようにするのがポイントです。

通常11月頃に葉が枯れますので9月頃の施肥を最終とする予定です。

IB化成2粒入れましたならやはり暑さと
あいまって肥料過多の害がでました。
特に育成の良いものを別にしておりましたところ
浮葉から立葉(本葉)が出はじめました。
これもIB化成2粒です。
8号ポットでIB化成2粒ですから、
肥料過多と思います。
本性品の大賀蓮のとり播きです。
IB化成の小粒1粒の施肥です。
大賀蓮の実生うまく育っています。 化成肥料2粒多かったと見え、
まだまだ肥料過多の育ちようです。
大賀蓮実生も葉枚数を増やしています。 花ハス実生肥料過多のせいでしょうか。
葉もよく生長しています。

 

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