1.輸入株が国内に入荷するのは11月下旬、一般に流通するのは概ね12月以降と思われます。
ア)中国からの輸入株の状況は自然に自生している株を採取したものです。 現在のところ実生生産が行なわれているとの情報がありますが、弊園の知るところではありえないと 思います。なぜなら山岳民族の住む中国奥地で、長く年数のかかる実生生産よりもその地域に野生が あるチベタヌスを採取するのが普通であるからです。わざわざ実生するとは考えられないことです。 久志博信氏の解説文にもある通り「林床の奥まで自生していました」とあり、実際の画像は「Hチベタヌス 原生地を訪ねてgooブログ 四川省宝興」を参照していただければ御理解いただけるものと思われます。 話は変わりますが、中国よりアツモリソウが毎年輸入されています。その株を見ますとバックバルブが 長いものは10年分ついております。 画像はウンナンキバナアツモリです。
これらの株を見ますとどう考えても自然のものを採取しているとしか思えない株です。
輸入株を見ていますと現地で植替え時の損傷による再生根が見られました。 おそらくは自然のチベタヌスを採取し、一作或は二作していると思われます。 このことを培養株としているのかもしれません。 日本国内だけでも相当数輸入され、世界中に中国より輸出されていることを考えますと、 毎年採取しないことには追いつかないかと思われます。 或はそれだけの量をすでに確保しているのか興味のあるところです。
イ)様々なサイトを見ておりますと、色々な株が販売されております。 一応中国サイトでは規格を設けているようです。 例えば1芽株と複数芽、或は大株という規格があるようです。 弊園でも2芽株を入手しましたがその中で比較的良好な株は画像にあるとおりです。 2011年12月17日撮影
ウ)輸入株の根はカットされていません。 様々な情報があるのですが、輸入株そのものは現地で採取された状態で輸入されておりますので、 一部を除いて特別に外見上非難されるような株は流通していないと思います。 2011年12月2日撮影
エ)そのかなり悪い株つまり根が少なく、短く切れている株もそれなりに混入しています。 おそらくは自生地の株を片っぱしから掘り上げるためにそのような現象になるかと思います。 何らかの形で輸入株を購入された趣味家の方々はこの悪い状態に当たると、不信感をいだかれるのも 当たり前といえば当たり前です。まるでくじ引きのようなものです。 しかしながら中国奥地の現状を考えるとやむを得ないのかもしれません。 何しろ中国奥地の人々にとって自生する野草は漢方薬つまり採取して乾燥し、麻袋に入れて販売する のが中国4000年の長い歴史上の習慣であって、それが海外で花を観賞するために採取し、生のままで 販売するというのは4000年の中でここ20~30年のことではないでしょうか。 しかもおそらくは乱雑に扱っても現地では十分に根づくのではと思います。 そして、現地の人々にとっても想定内のことなのでしょう。
オ)ホームセンター、ガーデニングセンター等にてポット苗の販売品については根はカットされています。 理由としては専門店ならともかくも一般では大きいポットではそれだけコストが高くつき販売価格に 転嫁できないのが最大の理由と思われます。 それにて小さいポットに植え込まれています。植え込みの関係上根はカットされています。 このことが輸入株を非難されることになっているかと思われます。
2.輸入株、ポット苗の定植の前処理について
ア)殺菌剤の使用 使わないより使う方が良いという程度に理解していただくのが良いかと思います。 なぜなら輸入株そのものが壊死状態のものは殺菌剤で蘇生しないからです。 期待よりもむしろ環境を整えてやるのがより理想的かもしれません。 但し、この殺菌剤の使用は輸入時のみの殺菌と考えていただきたいと思います。 なぜなら清潔な赤玉土にはある種の放線菌等が存在し、他の雑菌等の増殖を抑えるとの説があります。 つまり土壌のカビからペニシリンが発見されたことから御理解していただきたく思います。 培養土に腐葉土を加えることにより、腐敗菌の巣窟となる一方、チベタヌスの腐敗を防ぐという理由だけで、 極端な場合、毎月1回殺菌剤を多量に使用する土壌灌注をするという説は矛盾に満ち、一考を要するかと 思います。 何もチベタヌスが枯れるというのは雑菌によるものでは無く、標高の高い自生地の環境に適応できないから であって、それを殺菌剤で防ぐというのは無理な解説ではと思います。 そして、上記にも書きましたように、ある種の放線菌を殺菌剤の多用により、自然界のバランスを壊していくこと が返って不自然なこととなって行くのではと思います。 放線菌の殺菌作用をうまく利用するというのも一考かと思います 「輸入株の現状」を参照していただければ御理解いただけるのですが、腐葉土の混入しない清潔な培養土で チベタヌスの自生地つまり、高冷地に自生していることを考え、夏、冷涼な環境を整えるということにより、 本来のチベタヌスの生育をうながすというのが本論かと思います(追記:平成24年12月30日)。
イ)活力剤に浸ける チベタヌスが国内に入荷するのは11月に入ってからなのですが、それらの輸入株を見ますと、 (a)現地で秋と共に気温が下がり、休眠からさめたチベタヌスは新根が相当成長している株が たくさん見られます。
2013年11月17日撮影 (b)気温が下がっているにもかかわらず、休眠からさめず成長を開始していない株があります。 つまり低温感染が鈍い株です。多分遅咲きタイプではと考えられます。 これらの株は新根が無く、昨年、一昨年の根だけが見られます。
2013年11月17日撮影 (c)上記2タイプのチベタヌスが見られますが、それぞれ活力剤の使用は効果があるかと考えられますが、 必ず肥料を主体に、活力剤は補助的なものと考えて下さい。
3.培養土は水はけと通気性を第一に考え、硬質赤玉土(小粒)、硬質鹿沼土(小粒)を主体に後は 日光砂(小粒)もしくは薩摩土(小粒)等同程度の質の用土を混合したものが良いかと思います。 それぞれの比率は1:1:1になるように混合して下さい。 弊園では赤玉土、鹿沼土等と硬さが違う軽石(日向土)等は使用しません。なじみにくく、通気性を 特に好むラン科植物には向いているように思いますが、チベタヌスには少し考えてしまいます。 腐葉土等は混合しません。山草業界では腐葉土を培養土に加えません。 なぜなら平地では夏越しさせるためには水はけ、通気性等をよくすることが第一と考えられるからです。 腐葉土を加えることにより、 ①保水力が増す。 ②分解が進むと根づまりを起こしやすい。 等が考えられ、更に鉢そのものが日光に当たることにより鉢内の温度が上がり、結果として ムレル現象が起こり、枯れやすくなっていくことになっていると思います。 言い換えれば、高温多湿による生育不良による枯死、そこに腐敗菌が繁殖するという 現象になっているかと思います。
赤玉土の使用上の注意点 ①小粒単独の使用は避けます。なぜなら山草業界では水を好む日本桜草等を栽培するに 赤玉土小粒を多用するぐらい保水力がありますので要注意。 ②赤玉土もメーカーによって保水力は随分と異なります。 安価なもの程、保水力が高く、一般の山野草でも安価なものを使用することにより、 根腐れしやすい傾向にあります。できれば硬質のものをおすすめします。 ③2種混合、或は3種混合によって培養土の物理的性質を向上させますので、 腐葉土を除いた混合培養土をご使用下さい。
話は変わりますが、原種シクラメンヘデリフォルニウムを本年秋導入しました。 ①生産地は長野です。夏冷涼な気候は高温多湿とはかけ離れた環境です。 ②培地には腐葉土(ピートモス?)がかなり多い混合培地になっています。 おそらくは草花培養土を使用されていたと思います。 ③弊園の管理は他の山野草と同じ水管理をしましたところ、バタバタと枯れてしまいました。 ④高温多湿が原因と考えられます。水やりを控え目にするのが防ぐコツかと思います。 おそらくは生産地である長野県ではあまり問題にならない事が平地では問題になっている事です。
考えられることは ①そもそもヨーロッパでは培地にピートモスを多用しますが、 気温が高くならないために特に問題にならないようです。 ②ヨーロッパスタイルの栽培法が気候が違うにも関わらず日本でも取り入れられ、 腐葉土を使用することが基本となってしまっているようです。 ③山野草業界では職人の知恵といいますか、腐葉土の混合は現在否定されています。 ④オリエンタリスでも経験することですが、腐葉土を混合した培地を使用し、なおかつ夏の休眠期に 水やりを頻繁にした結果、水分過多による根腐れにより、枯れた現象が多々見られたと思われます。 ガーデナーでよく枯らされるということを聞きますが、原因は水やりです。 書物には夏控え目にと書かれています。突き詰めれば腐葉土の使用であり、 日本の気候を考えますと、できるだけ混合培地の使用は避けたいと考えられます。
弊園も失敗した経験からクリスマスローズの育て方も参照下さい。
4.植え方は
(ア)輸入株は根の長さが20cm前後あります。
(イ)莟みはある程度隠れる深さが良いかと思います。 なぜならある程度の深さの位置が乾湿の影響が少なく、安定しているからです。発根部は蕾の直近 にあるわけですから、蕾を出して植え付けますと、発根部が常に乾燥状態になるということになり、 生育に及ぼす影響も少なくないと考えられます。 チベタヌスが育っていく上でのストレスを少しでも防ぐことができます。
チベタヌスではありませんがオリエンタリスでも株をやや浅く植えますと、1年後の植替えでは新芽が 下から吹いています。 2011年9月30日撮影
これは何を意味しているかといいますと、生育中乾湿の差があり、常に水分の安定したところを キャッチして地中に潜って新芽が吹いています。 ということは始めから適当な深さに植えて下さい。
(ウ)それだけの深さの鉢或はポットに植えて下さい。
(エ)ポット苗入手の場合はそう深い鉢は必要ありませんが、そこそこの大きさの鉢に植えて下さい。 やはり乾湿の差が少ないことが望まれます。
(オ)後は入手された輸入株の生命力を祈るだけです。
<23年12月23日追記> (カ)輸入一作株を見つけました。輸入一作株のポットを扱っていましたならありました。
2011年12月19日撮影
1年前に浅く植えたことにより、新芽の生長が良くありません。 それだけにバックバルブに陰芽が ありますと、チベタヌス自体は生育の快適性を求めて、下部の芽を充実させました。 通常ではあり得ないことなのですが、生きていくため、種の保存が働きます。
2011年12月19日撮影
バックバルブに発芽部が無い場合は新芽が肥大しない状態になってしまいます。 この場合翌年の植替え時により深く植え込んで下さい。
(キ)24年2月2日追記 輸入3作株が入荷しました。 2012年1月31日撮影
クリスマスローズ業界なぜか浅く植えるということが定説?になっているのか、 今回入手したチベタヌスも浅く植えられています。 新芽が下から出ているのですが、親の芽はいじけて育っておりません。 現地では毎年落葉が積もり腐葉土の中で育っております。 自然には腐葉土にて芽が常にかくれる状態が続いており、乾燥にも耐えるように育っているかと思います。
5.生育中の肥料並びに活力剤
(ア)低温期でも比較的肥料効果のでるIB化成を植替え時に、或は輸入苗を植えつけると同時に 施肥して下さい。 或は薄い液肥を週に1回はやって下さい。 なぜならこれから芽が大きく膨らんでいくわけですから体力をつけなければなりません。 IB化成は肥効期間が約1ヶ月ですので、1ヶ月毎に施肥して下さい。 但し冬期間は水やりの回数が自然栽培ですと極端に少なくなりますので注意して下さい。 液肥の場合、同じく効果の出るようにバケツに鉢を浸けるが良いかと思います。 IB化成は冬期間12月1月2月3月と4ヶ月の間に2回程で良いかと思います。 4月以降生育期間は1ヶ月に1回とお考え下さい。 (実際には1ヶ月以上肥効がありますので、一度に多量は禁物です。)
【注意】 IB化成は一般のガーデニングセンターでは取り扱いがないかと思われます。 一般には輸入IB化成(10-10-10-1)が商品名を変えて販売されているのでこれで十分です。 (イ)なぜ肥料をやらなければいけないか? 輸入株は花芽をつけており、どんどん生長して行きます。その源は栄養分であり、肥料です。 そして同時に再生根並びに新根が成長します。(輸入一作株の現状を参照して下さい。) この再生根、新根は吸肥力がばつぐんですので、成長を促す意味においても秋から休眠前まで毎月施肥して下さい。 再生根、新根がでているにかかわらず、施肥しないということ、そして2年目に施肥するということは理屈が通らないか と考えます。 そして「輸入一作株の現状」を見ていただければわかりますが、輸入時の根であっても給水力があり、 生育し、葉を展開します。 肥料を施肥することにより、3号ロングポットであっても花芽をつけている株があります。
2013年12月18日撮影
この場合、再生根、新根はあまり成長していないにも関わらず、花芽を付けていることは、輸入時の根であっても 吸水力、吸肥力があることのなによりの証明になっているかと思います。 やはり植えつけた直後の施肥は行うべきでしょう。
更には輸入株をガーデニングセンター、ホームセンター等にて3号ロングポットにて販売されている株。 つまり根をカットされている株の中で、説明するにはうってつけの株が見られました。
2013年1月7日撮影
この苗を見ますと、 (1)2年前の秋に輸入。その秋に根をカットし、3号ロングポットに植えつけ。 (2)その秋から翌年春までカットされた根から再生根が成長している。 (3)昨年の夏、休眠した後、秋から新根が成長しています。
以上の成長が見られることから、肥料は2年前の秋、言い換えれば植えつけた直後から 適切な肥料を施すことが当たり前というより、常識であることが言えるかと思います。
(ウ) ア.肥料について 1.肥料は必ず定植後施肥して下さい。 2.24年度輸入の1芽株の一作株の中で、蕾み付きと思われるものを紹介いたします。(25年12月26日現在) A 輸入時に比較的根の状態が良くポットに植えられる時も根がカットされていません。 そして一年後には花芽と思われる大きい芽に育っていました。 B 輸入時にはすでに根が無く、多分現地で乱雑に掘り起こされ、 そのまま秋に輸入された評判の悪いチベタヌスだったと思います。 ところが一年後のこの秋には花芽を付けた蕾に育っているように思われます。 3.以上2点を考えますと輸入一作株でも花芽をつける事が考えられます。 そう考えますと無肥料で一年間管理するよりも、やはり適切な肥料を施し、肥培管理することが望まれます。 もちろん輸入株全体がこのような育ち方をするとは考えられませんが、 それに近い育ち方をすると考えられるのではと思います。、 一般の草花でも肥料を施す株と、無施肥の株では育ちが違うかと思います。 例えば我々でも病気で入院しますと、必ず体力の回復には点滴が打たれます。つまり栄養剤の補給です。 このことから言いましても、チベタヌスの回復にただの水道水だけで一年間管理するよりも、肥料を早くから施し、 栄養分を補給すると考えることにより、翌年の芽はより充実したものに育つのは明らかかと思います。 おそらく水道水だけでは栄養失調状態になっているのではと思います。
4.宿根草であるクリスマスローズです。生育期間は長く、それだけ長く効く肥料が望まれます。 弊園が使用しています山野草用長期小粒化成肥料は、一般の春から秋までの宿根草には抜群の肥効がありますが、 残念ながら低温では肥効が無いのです。 それにて ア)秋、10月初めにIB化成を初回として1回施肥してください。 イ)その後、12月に入りますと、2ヶ月に1回位を目安に施肥して下さい。 IB化成は低温でも肥料効果の出る優れものの肥料です。 ウ)春4月より気温の上昇と共に、クリスマスローズ用短期化成肥料が良いかとます。 夏休眠するまで肥効があり、何よりもダブルクリスマスローズにはうってつけの肥料です。お勧めします。 クリスマスローズ用短期小粒化成肥料には幼苗用は幼苗用小粒化成肥料があります。 開花株は開花株用小粒化成肥料があります。 5.そして肥料の施肥の仕方として必ず注意しなければならないことに、必ず鉢の植えに肥料を置いて下さい。 決して肥料を鉢内に埋め込まないで下さい。
平成25年国際植物増殖者会議日本支部第20回岐阜大会 研究報告 「緩効性肥料を用いた肥培管理方法の違いが花壇苗の生育に及ぼす影響」 (岐阜県立国際園芸アカデミー 矢島隼人、渡辺幸子、前田宝秀、今井田一夫各氏) では、緩効性肥料の「IB」の施与量と方法の違いが、生育に及ぼす影響をニチニチソウとパンジーで調査した結果、 夏季・冬季共に2粒置肥区で最も良い結果が出た。 これは埋込区では生育初期の高いEC値で根の伸長が阻害されるが、 2粒置肥区は生育初期のEC値が低く、中〜後期に適当な値となり、根の伸長が促されたと考えられる。 しかし生育期間が長い冬季は、流通時に肥料切れになることを考慮し、 商品出荷時に1粒施肥を行うことが最良だとの発表があったとのこと。
以上、何もIB化成に限った事ではないかと思います。 イ.活力剤について 活力剤も効果がでます。植え付けの前処理としてバケツ等に活力剤溶液を作り、そこに鉢ごと浸けて下さい。 色々な種類が販売されていますが、必ず規定の濃度を守って下さい。 なぜなら逆効果の出る場合が考えられます。 できれば鉄をイオン化した活力剤をおすすめします。 なぜなら何百倍のレベルで使用するので危険が少ないと考えられます。 HB101等を使用の場合、その濃度には特に注意して下さい。何千倍の希釈で使用するわけですから。
(エ)この活力剤を利用される場合、必ず同時に液肥も御利用下さい。 単独の利用は植物にとって負担となり、濃度が濃い程 良くない結果となります。 チベタヌス輸入株の場合、定植する前に活力剤に浸けられるかと思いますが、 この時も同時に活力剤溶液の中に液肥も所定の濃度に薄めるよう入れてください。 つまり2種混合です。この併用されたことにより活力剤効果はあがるはずです。
(オ)なぜかといいますと、活力剤は植物細胞に直接働きかけ細胞分裂を旺盛にします。 その結果植物の成長を促し、勢い良くより植物体を大きくします。だから皆さん利用されると思います。 でもそのためには栄養つまり肥料分が必ず必要なのです。活力剤と肥料は相乗関係にあります。 何も活力剤単独でそのようにはなりません。専門用語で窒素飢餓と同じようなことが起こると考え られます。単独での使用は薦められたものではありません。
詳しくはメーカーにお問い合わせ下さい。 「必ず単独では使用しないで下さい」と答えが返ってくるかと思います。 常識的に考えても昔から植物を育てるのは肥料と言われ、そのことを実行してきた歴史があります。 この活力剤はその肥料の吸収を助ける働きです。この理屈をご理解頂きたく思います。
(カ)育成中の活力剤の使用(後処理) 現在市販されている活力剤には大別して2系統あります。
ア.鉄を2価イオン化しているもの ネオ・グリーン、メネデール、ハイアトニック
上記は水溶液であって希釈して使用しますが、粉状のものとして 鉄力あぐりグレード があります。 定植時に施すと、約半年間効果があるようですのでおすすめします。 但し、肥料分は複合となっていますが、肥効期間は約1ヶ月と思われますので、その後は定期的に 施肥して下さい。くれぐれも忘れないようにお願いいたします。
イ.植物を原料としているもの 万田酵素、HB-101
HB-101顆粒の使用 たまたま「HB-101の顆粒」が市販されていますので、これが便利かと思いました。
何しろ4ヶ月間効果が持続するとのこと。 12月始めに1回目施すと 4月始めに2回目施すだけで計算上は良いかと思います。
但し、肥料も必ず使用して下さい。それでなければ効果がでません。 液状のものは所定に薄め、バケツ等に鉢ごと底面より吸収させる方法が効果が大きいと思います。
6.水やり 上記の培養土は通気性が優れている反面、保水性が今少し足りないかと思われます。 特に輸入株のチベタヌスは細根、毛根が無く傷んで吸水力が弱っております。 それにてやや多い目に与え、植物自体の力をつけてやるようにするのが好ましいかと思います。
特に蕾が膨らみ、開花に至るまでの期間は植物にとって一番細胞分裂の盛んな時です。 この時水分が不足しますと生長が阻害される結果となります。乾燥には注意して下さい。
例えば蕾が上がってきたが、花が咲かないという現象はやはり水切れです。 或は葉が展開した時点で蕾がダメになっていることも含めて水切れかと思います。
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