小山飾り実技編
1.小山飾りの長所 | 2.小山飾りの紹介 | 3.培養土の作り方 | 4.小山飾り実技編 | 5.園主の作品 |
6.信楽焼 小山飾り用鉢 | 7.夢想を使った作り方 | 8.寄せ植え 越前芳水 | 9.歳時記 |
4.小山飾り実技編
例1.ツルナシ大実ツルコケモモ
例2.モウセンゴケを入れる
例3.ナキリスゲ
例1.ツルナシ大実ツルコケモモ
亜高山帯で水苔の層、つまりその下層部は泥炭の層の中で育っているといわれるツルコケモモです。 考えられること |
ア. 適当な底穴のあいていない鉢を用意する。 |
イ. 鉢一杯にゴロ土(今回は冨士石)を入れる。 |
ウ. 用意した長繊維ピートモスとけと土を混ぜ合わせた培養土です。 (小山飾りの土とでもいいましょうか) |
エ. ゴロ土の土に小山飾りの土を少量のせます。 そして大実ツルコケモモをポットからはずし起きます。 このままではあまりにも背が高くなりますので、鉢底の部分を取り除きます。 |
オ. 高さを調整した大実ツルコケモモの回りに小山飾りの土を塗っていきます。(格好よくして下さい) そして肥料を少し入れてください。 |
カ. それから小山飾りの土が流れ出さないようハイゴケで化粧をします。 (あまり良いハイゴケが無かったので、誠に申し訳ありません) 最後にハイゴケがずり落ちない様にミシン糸で固定させます。 |
キ. 完成した大実ツルコケモモの小山飾りです。 最後に考えられることは ①自然の中で育っている山野草を見ますと、腐葉土の蓄積した中で育っていることがよくありますので、 |
ク. 考察
①あしらいに黄金シダ、クラマゴケ等を植え込むとより風情が出るかと思います。 |
例2.モウセンゴケを入れる |
ア. 瀬戸焼きの古いサヤが入手できましたので小山飾り風に盛りつけながら、コモウセンゴケを植えました。 |
イ. 植えつけた状態です。 |
ウ. 上からジョウロウで水をやったところです。 |
エ. 出来上がりです。 |
2012年11月1日 沖縄国頭村産のモウセンゴケ 活着しまして良く育っています。 |
例3.ナリキスゲ
山へ行き、道路のアスファルトの上にナキリスゲが生えていました。 |
考えられること ① 山で引っこ抜いてきたナキリスゲ。 |
② 引っくり返し、裏面を見たところです。 |
③ その拡大したところです。腐葉土の層に育っていたことが解ります。 |
④ アスファルト上に腐葉土が積もり、自然に育っていた状態です。 |
ア. 楕円形の水盤鉢を用意しました。(丸でも何でもかまいません) |
イ. 鉢一杯にごろ土を入れます。(今回は富士石を利用) |
ウ. 山で採ってきたナキリスゲをカッコよくする為に、用土を腰高に盛り上げました。 |
エ. そこへナキリスゲを置きました。 |
オ. ナキリスゲの根の回りに形を整える為に用土、つまり寄せ植え培養土を使用。 |
カ. そして用土が流れ出さないように、ハイゴケを化粧として使用します。 |
キ. 最後にハイゴケがズリ落ちないように、糸で固定し水をかけます。 |
ク. 肥料は春1回、弊園使用の山野草用小粒肥料を施肥して下さい。秋まで効いています。 |
ケ. 別に円形の水盤鉢を使用したナキリスゲの小山飾りです。 |
最後に考えられることは
① 今回のナキリスゲを見まして、自然界ではやはり腐葉土があって育っていることが良くわかりました。 |
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