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秋の山野草 本性品ヒダカミセバヤ(白肌、白雪系) 3号【日本の多肉植物】【高山植物】【【山草系夏半日陰の和の宿根草】【非耐暑性宿根草】【耐寒性冬期落葉性の和の宿根草】【シェードガーデン向き宿根草】【旧セダム ムラサキベンケイソウ属】
通常価格:¥ 550 税込
¥ 550 税込
加算ポイント:10pt
商品コード: SYCS-044
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【商品解説】
1.本来のヒダカミセバヤは流通している個体数のわずかな量しか無いかと思われます。
2.弊園にて本性品ヒダカミセバヤと思われるものは現在4タイプあります。それぞれの特徴は以下の通りです。
.赤葉系に染まるヒダカミセバヤ赤葉系 様以町産を始めとする日高産
.銀白色(粉帯)の白肌ヒダカミセバヤ 十勝産
.銀白色系ながら小葉で赤軸の赤軸小葉ヒダカミセバヤ 産地不明
.様以町産と思われる中にやや草丈が大きくなるタイプがあります。これは9月に開花する早生タイプです。
現地では色々なタイプがあって開花期も様々かもしれません。
3.そしてそれらの共通した特徴は「北大植物園 植物園だより」によりますと「青白い緑色にやや紅紫色を
帯びた葉は、全体に滑らかで、縁にはゆるやかな波状のきょ歯があります。」とあります。
つまり「葉は波状のきょ歯」が無くてはヒダカミセバヤと認められないことです。
4.今回弊園では、どちらかというと珍しい粉帯系の白肌ヒダカミセバヤを販売いたします。
現実には赤葉系も含め本来のヒダカミセバヤの流通は少ないのではと思います。
5.特徴は画像にある通り小型で節間がつまり大型になりにくく、開花期は当地では10月でないと花は見られません。
色々な解説を見ますと8月〜と表示されていますが現地北海道では寒さが早く、早く咲くのか、或は早咲種が
自生しているのか、或は他種をヒダカミセバヤとされ、早くから花の開花が見られるところから8月よりと解説されて
いると思われます。今後の研究課題です。
6.そのようなことで、現在 生産者・花き卸売園芸市場・ガーデニングセンター等で混乱した販売がなされ、
結果として趣味家のブログ、ネットオークション等は誤った内容ばかりとなっているのが現状です。
7.そしてその原因はなんだったのか、山野草専門業者として解決しなければならない問題でもあります。
例えば
ア)北海道の山草専門生産業者に注文しますとちゃんとした本性品のヒダカミセバヤが送られてきます。
イ)多肉専門業者にたずねますと「あれは山野草だから、扱っていません」とかならず否定的な答えが返ってきます。
ウ)では本州の青森から九州までの山野草専門業者に聞いてもどの業者も生産はありません。
たまたま北海道の何軒かは地元で採れる植物であったために生産しているだけのことに思われます。
8.ではどこで生産されているかといいますと、花き園芸市場を見ますと大量に流通が見られます。つまり
一般の草花、或は宿根草を生産しているガーデニング生産者が育て、出荷しているのでした。
9.それでは本州各地の生産者がどのようにして北海道の植物を入手したのか、そのルートを調べることにより、
現在の混乱がわかるのではと思います。
山野草業界では「山野草として扱われず」多肉業界からは「多肉植物として扱われず」その不遇な植物ゆえ、
正しい品種の認識が無い草花生産者に、現地でただ単に採集する山採り業者からミセバヤが渡ったことが、
主たる原因であったと考えられます。
10.お詫び
ア)実は、このヒダカミセバヤ白肌系は、何年も前から入手しておりましたが、そう気にもせず管理しておりました。
それにて、花も咲かないかわりにリストアップしておりませんでした。
イ)本年早春に改めまして植え替えいたしました。
当初山野草の土にてどうも調子が今一歩と気づきまして、「多肉植物の土」2号にて植え替えました。
順調に育つことに確信を持ってしまったのが誤りであったのです。
6月のある日、早朝6時より水やりをたっぷりとしましたところ、日中の気温はグングン上がりっぱなし、
その結果、ムレて枯れるものもチラホラとでてきました。
ウ)そういいましても、残っているポットは順調に育ち、梅雨の6月中頃に50%の市松遮光ネットをかけました。
エ)7月、8月は葉焼けもせず、きれいに育つことを楽しみに管理しておりました。
水やりは夕方にやるように注意しました。
オ)9月に入りまして、他のミセバヤが蕾を持ち出してきましたが、気にせずにおりました。
ところが、ぽつぽつと蕾を持ち始めてきたのですが、一向に蕾を持たない株が多くあることに気づきました。
カ)考えられることは、
「ミセバヤ」(斑入りミセバヤ含む)、「エッチュウミセバヤ」、「カラスバミセバヤ(ルビーグロー・パートラムアンダーソン)」、「アポイミセバヤ」、「カラフトミセバヤ」の立ち性タイプ、「ヒダカミセバヤ」の一部等が蕾を持ったということは、やはり夏遮光の半日陰を好むということがわかりました。
「ヒダカミセバヤ」の赤葉系、白葉肌系、そしてクナシリミセバヤ等はほとんど蕾を持たず、より強光線を必要としていることがわかりました。
キ)海岸の岩場に自生していることは、日光を好むことであったのでした。
しかしこのことは、大変なことを意味しているのでした。 2つのことが考えられます。
ク)一つには、本州のガーデニング生産者は、遮光して育てる栽培方法をとるため開花率が悪い。
そのようなタイプは淘汰したと思われ、色々と混した「ヒダカミセバヤ」で入手した中で開花率のよい系統だけを育て、生産したと思われます。
このことが、今日の流通の現状の大きな事情であったと思われます。
ラベルは「ヒダカ(日高)ミセバヤ」、中身は他の種類という現象が起こったのです。
【育て方】
1.植え替えは3月の遅くならない頃までが良いかと思います。
2.現地の岩場の自生を考えると、特に排水の良い荒い目の培養土が通気性がよく、よく育つかと思います。
3.[高山植物系]
現地 十勝地方の海岸の岩場地帯に自生が見られると思いますが、赤葉系の日高地方に比較しまして、その自生地は
より北部に見られ、夏の気温はより冷涼な気候かと思われます。
その結果弊園があります当京都の平地で育てておりますと、夏ムレやすく、育てにくい系統です。
4.年間を通じて、自然の雨の下で育てることが理想的な育て方となります。
5.水やりは多湿を嫌いますので、乾いてからかん水することが上手に育てられる第一歩かと思います。
.特に保水性の高いピートモス入りの草花培養土で育てられたガーデニング生産者の商品は注意を要するかと思います。
なぜなら蒸れやすいかと思います。
.弊園でも色々と試験するのですが、一般の山野草向きの培養土(もちろん腐葉土、ピートモスは入れておりません)であっても
やはり空気の流通が悪いと見え、育ち度は今一歩です。
そう考えますと、水やりは保水性の高い培養土程、水やりの頻度を少なくする必要があるかと思います。
そして蒸れると根腐れすることから、日中の気温が高くなる5月以降は夕方に水やりすることに注意が必要かと思います。
やはり基本種のミセバヤに比較しまして、北方系であり、高山植物なのかもしれません。
6.遮光の問題が出てきました。
商品解説で説明しましたように、遮光することによってブラインドつまり花飛び現象が起こりました。
当初、北の植物だけに、夏遮光し、涼しくするとともに葉面温度を下げることだけを考えておりましたことは、ヒダカミセバヤでは当てはまりませんでした。
ア)6月〜9月 真夏日であっても終日直射光線下で育てる。
イ)遮光ネットを20〜30%程度に変える。
ウ)遮光する季節を7月中旬の梅雨明けの頃からにする。
等々が考えられます。
いずれにしましても高山植物と考えますと、日焼け、葉焼けの注意が必要です。
微妙なバランスが必要とされるヒダカミセバヤです。
【培養土】
1.多肉植物の本邦産、ムラサキベンケイ属は丈夫な種類で山草的取り扱いでよく育つかと思いますが、多肉植物の育て方(解説中)を参照して下さい。
2.培養土は自然栽培下で育てることが大事であって、その場合、空気の流通が良く早く水切れする、しかも有機物の混入が無く
安定した生育が可能な「多肉植物の土」2号が向いているかと思います。
【肥料】
春一回施せば秋まで肥効がある、長期化成肥料をおすすめします。
【繁殖】
1.挿し木 6月頃
2.株分
3.種を播く