店舗からのお知らせ
ご来園の際のご注意 |
ご来園の際は必ずご連絡をお願いいたします。植物の管理や出荷作業で丁寧な対応ができないためです。また、店頭商品での取り扱い商品も限られています。詳しくはこちらをご覧ください。 |
お問合せについて |
植物の管理や出荷作業をしているため、お問合せはフォームよりご返事をさせていただいています。ご理解の程よろしくお願いいたします。商品ページから問合せができます。 |
送料無料について |
7.700円(税込)以上のご購入で送料無料となります。対象は当園から発送商品のみです。 |
【京の苔】オオスギゴケ(杉苔) 中パック(22cm×15.5cm) 【苔盆栽・テラリウム】【庭園】【好日性の苔】【夏日陰〜半日陰の湿生植物】
通常価格:¥ 660 税込
¥ 660 税込
加算ポイント:12pt
商品コード: KZ-146
【学名】Polytrichum formosum Hedw.【科名】スギゴケ科
パックのサイズ:22cm×15.5cm
1.スギゴケの自生地を訪ねて
2016年12月9日 滋賀のとある自生地を訪ねました。
山の斜面にはスギゴケの群生が見られ、道路脇にも水が常に満たされている、つまり斜面からしみ出した水が
道路面を常に湿潤な状態にしているようでした。自生地の土壌は関西でどこでも見られる赤土、造園業界では真砂土
と呼ばれる土かと思われます。
スギゴケの種類はオオスギゴケかと思われます。
(1)山の斜面のオオスギゴケ
ア)
イ)よく育ったスギゴケを一部引っこ抜き、持ち帰りました。発砲スチロールに水漬け状態にしまして越冬。
当初は氷付の毎日、スギゴケもうなだれたままの状態。
そして春が来ても一向に動く気配はなしで、どうなるものかと多少気になっておりました。
ところが、その内にスギゴケが成長するのではなく、下からつまり赤土層から新芽が吹き出してきたのです。
そして水に漬けましたオオスギゴケの現状は、
下から盛り上がるように成長する新芽のオオスギゴケですが、すると今まで成長を止めていました昨年度までのオオスギゴケも
心なしか新芽が吹き出してきました。
おそらくは全体的に群生し、丸い状態のコロニーとなってくのではと考えられます。
ウ)
実はこの画像、2017年5月3日「春とともにスギゴケが育ってきました」のオオスギゴケなのです。
この頃、右側の引っこ抜いた20cmもあるよく成長したスギゴケはまったくといってよい程成長せず、理由もわからぬまま
諦めておりました。それにてその頃の画像が無く、今にして思えば何でも撮影しておかねばならないことに気が付いたものです。
よく育っていたスギゴケ程コロニーが無くなったショックというのでしょうか、回復は遅いことがわかります。
おそらくは20cmにも成長しておりますと、それ以上の成長は見込めなかったのかもしれません。
むしろ、成長の悪いオオスギゴケの方が、コロニー状態に近かったのか、、春一番成長したのは何事も経験です。
エ)いずれにしましても、これらの成長を見ておりますと水分がかなり必要とされることがわかります。
水分が充分ありますと、春4月より連続的に成長が見られ、美しいコロニーへと変身することかと思います。
(2)道路脇のオオスギゴケ
ア)オオスギゴケが群生しているところから、常に湿潤な土壌となっているかと思います。
おそらくは自然の雨が山全体に降り、この道路辺りにじわっとしみだしているのではと考えられます。
イ)山の斜面のようには成長していないのですが、当方も長年見ているわけではありませんので原因はわかりません。
但し、このオオスギゴケは採取していないのですが、斜面のオオスギゴケの成長の悪い部分の成長と同様と考えられます。
ウ)
2.解説:庭園に張る苔の基礎知識
基本的な考え方
(1).環境設定が第一
弊園は京都市の西山といわれる地域にて営業しております。そして1000年の都であったことにより社寺仏閣が数多く見られ、その庭には苔が美しく育ち、建物とのハーモニーが協調されてきました。それは環境が良かったことが第一であったと思われます。
具体的には、山のすそ野にあって空中湿度、地下水位等、苔の好む環境であったことが考えられます。ですから京都市の中心部にあるお寺等には、その環境が保たれずに苔が育たない現象が見られます。つまり乾燥しているのです。それが大きな原因かと思われます。
(2).乾燥が枯れる原因です
お客様より「よく枯れる」というお話を伺うのですが、基本的には水分不足により苔が休眠状態になっているのです。
ですから、適当な水分補給をされますと復活します。但し、水分だけかというと採光の程度もありますのでなんともいえないのですが、スギゴケ・スナゴケ等は日光を好みますので、水分だけの問題かと思います。
(3).弊園では"庭に苔を張りたい方"への参考になればと思い、「苔の育て方」を解説しています。
とりわけ苔の育て方 解説7「苔は土が無くても育ちます」を御参照いただけると参考になるかと思います。
2017年3月9日
「苔の育て方」の解説ページも合せて御覧ください。
苔・コケにつきましての最新ニュースは
弊園ホームページ「園主の日記」苔販売を御覧ください。
・石田清華園の紹介
・苔探訪 苔の名園 旧跡を訪ねて
・苔探訪 京都の名園
・苔探訪 苔の里 苔の生育地を訪ねる
・苔探訪 種類別 苔の生育地を訪ねる
・苔の育て方
・苔の種類