オンライン パラレル長生蘭奇譚

96年11月号 シリーズ 26 柄もの


白縞を推理する 大同白縞

 明治16年に「大同縞」として登場していますが、おそらく、それは「大同黄縞」であり、「朝日鶴」の母種である白縞は、ずっと後の登場であったと思われます。朝日鶴が大正年間に発表されていることを考え合わせると、その間に変化があったと考えるのが、自然かと思います。


古今の芸ありき 茶杓丸

 明治17年に登場している古今の銘品です。牡丹芸をみせるところは「金牡丹」「長船(白石公)」に似ており、味わい深い品種です。金牡丹より葉肉が薄く、コンペ芸がでませんので、そこで区別できます。