オンライン パラレル長生蘭奇譚
96年2月号 シリーズ 17 柄もの
芸の仲間がいない 青甲龍
一見何気ない並葉の無地に、甲龍芸を生じる特徴があります。明治の初期には登場しており、その増殖のよさから現在では初心者用の入門品種となっています。しかし、青甲龍と良く似た品種が「万宝龍」「紫甲龍」以外にないことから、芸としては珍しい部類に入ると思われます。
時代と難易度 紫宸殿
「青甲龍」の透け矢、つまり芸が進んだものです。大正年間に登場していますが、大株がないところから考えて、芸の固定性は容易ではなさそうです。ただ、芸としてはかなりのものです。