オンライン パラレル長生蘭奇譚
95年11月号 シリーズ 14 柄もの
稀品の神髄 月宮殿
長生蘭の愛好家にとっては、あこがれの銘品のひとつです。「大江丸」「千里丸」の中透けであって、歴史は大正時代までさか昇ることができるようです。ただ残念なことには後暗みすることが欠点ですが、その芸の神髄をも知ることができる数少ない品種でもあります。
春に目立つ 千里丸
「大江丸」に縞の入った品種ですが、その歴史は大正初期、おそらくは明治後期には生まれていたものと思われます。その縞はやはり後暗性で、時として「大江丸」と外見の変らないものまでありますが、その芸の奥深さには感じさせられます。