いよいよ定植です。 | |
手順9(株分けの続きです) 信楽焼きの桜草用に焼かれた桜草鉢5号を用意しました。 |
手順10 鉢底にはサナを使用するのが一番良いかと思います。 なぜなら排水性、通気性が良いからです。 サナのお買い求めはこちらへ |
手順11 他のメーカーのサナです。 でもこのサナも今では流通があるかないかという時代になりました。 |
手順12 金属製のサナです。 もう少し穴が大きい方が良いのですが。 銅製のナメクジ除けのサナも販売されているかと思います。 |
手順13 一般に販売されているネットです。 でも私は一番おすすめできないものです。 なぜなら目が細かすぎて目詰まりを起こしやすいからです。 「ここでワンポイントアドバイス」 このネットを使って排水が悪く、目詰まりを起こしたなぁと感じましたなら、底からネットを軽く叩いてください。 するとジャーっと水が勢い良く流れます。 この現象を解決するためにミジン抜をされる方もありますが、私はこのミジンが大事と思っておりますので、ミジン抜はしません。 以上のことを考えると陶器製のサナが一番です。 |
ビニールポットも底穴のこのようなものを使用すると良いかと思います。 |
手順14 @ 排水を考え、ゴロを底に敷く。というのが一般的な解説なのですが、これは疑問に思います。 A陶器製のサナを使用すると排水性に問題なく、培養土を底面までいれることにより根が十分回り生育、増殖が良いのではと考えます。 B弊園ではビニールポット4穴を使いゴロは使用しないでも何ら問題はありません。 |
手順15 @培養土を入れた状態です。赤玉小粒2:鹿沼土1の割合です。 【注意点】混合の時に水を打っておきます。 すると後々利便性があります。 A弊園では桜草の生育期間中、特に春から6月頃にかけて色々な生産品を花き園芸市場へ出荷いたします。 するとどうしても水やりが後回しになりやすく、乾きにくい培養土の調合としております。 B特に桜草は水を好みますので、乾燥に弱く、赤玉も保水性に優れた品質のもの選びます。 C例えば盆栽に好まれる超硬質赤玉はくずれないのですが、保水性に劣ります。そして安価な特売用に販売されている赤玉は冬期くずれ、目詰まりの原因となり、生育不良を起こしますのでさけるのが良いかと思います。 Dそのようなことで弊園では硬質といわれるものを使用しています。 |
手順16 桜草の苗(ここでは波上の月)を4株回すように入れます。 この4株はできましたなら同じ程度の苗を植えつけて下さい。 それでなければ花の咲く頃4株がうまく揃わず腕の悪いものになってしまいます。覆土は2cmぐらいと思います。 この株では不揃いになるかと思いますが、それはそれで、来年を楽しみにしています。 |
手順17 覆土をしたところです。 @やや覆土が多いかと思われますが、弊園では増す土をやりませんので、このくらいにしてしまいます。 Aこのことには賛否があろうかと思いますので、この方法は色々問題があるかもしれません。 B弊園では増土の季節水やりと出荷に猫の手も借りたい時期ですので、このやり方をしています。 |
手順18 @元々関西では冬期霜柱が起こらず覆土には気をつけなかったのですが、近年、赤玉土という使い勝手のよい用土が流通しており、弊園でもこの赤玉土を使用するようになりました。 但し、霜柱が起こり、覆土はそれなりの厚さにしないと桜草が株ごと飛び出すことになり注意が必要です。 Aビニールポット4号に植えつけた桜草、覆土が浅いと霜柱が株ごとお持ち上げてしまいます |
手順19 最後に水やりをして、土を落ち着かせ終わりです。 肥料は3月、これから芽が動き出すという季節に化成肥料を 1〜2ヶ月に1回施肥して下さい。 そして桜草はサクラソウ科の植物であり、日光を好みますので、 花の咲く頃までよく日光に当てて下さい。 |